ACの症状！「人に話を合わせるために嘘をつく」の治し方 (2)

親のせいでＡＣになり、人に合わせるために嘘をつくことが平気になってしまった人がいます。 ...

この人の母親は、自分の言いたいことばかり言い、子供の言うことをまったく聞かない人でした。そして最悪なことに、子供に同意させるのです。「私は幼くして母のイエスマンでした。母の言っていることに、そうだね、と言っておかないと、母は怒り出すのです」。

多くのＡＣの人がそうであるように、この人も、感情が希薄になっていったと言います。「友達や同僚から、何を考えているのかわからない、と言われました。それを言われると辛かった。だって、当の私がわからないんだもの。どうして私はこうなんだろう、とひとり悩みました」。でもそれは親のせいでした。「私は母に、そうだね、と言い続けているうちに、自分が本当はどう思っているのか、わからなくなったんだと思います」。

この人も、今ではＡＣから解放されつつあります。きっかけは、自分がアダルトチルドレンだと気づいたこと。そして、その性格は「親」が原因だったとわかったこと。

「生まれ変わった気分です。何かを食べて、好きか嫌いかということさえ、怖くて言えなかったんです。そればかりか、自分はどう思ってるのかさえわからず、重症だな、と思いました。自分の気持ちは、自分で決めようと思ってから３年。人は変われるものだなと思います」。

人に合わせるために嘘をついてしまう人の生きづらさの核は、人に嘘をつくことではなく、自分に嘘をついていること。自分に正直になれないことほど、心を病むことはないのです。

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