虐待の影響「昔の失敗を思い出す」の対応 (2)

虐待の影響「昔の失敗を思い出す」の対応 (2)

「私には、楽しい思い出がありません」。そう語るこの人は、子供の頃、父親から日常的に虐待を受けていました。 ...

「母も私の味方になってはくれませんでした。むしろ父の肩を持っていたと思います」。それが、父親の虐待と何ら変わらないダメージをこの人に与えました。「私は父のことが嫌いでした。でも母は、そんな父の肩を持ちます。父のしていることは間違ってないんだ、私が悪い子だからひどいことを言われたり叩かれるんだ、と思い込まされてしまったと思います」。

この人はそれに気づくまで、失敗ばかりが思い出されて辛い日々を送っていたと思います。「起きていても、何かのきっかけで昔のことが思い出されれば、それは自分のした間違えや失敗や、恥ずかしかったことばかり。寝ているときでさえ。夢でみるのもそんなことばかりだったんです」。気が休まることがなかったと言います。

「今思えば、自分で自分を傷めつけているかのような日々でした。あんな失敗したでしょ、あなたって恥ずかしい人だよね、ダメな人だよね、って自分で自分に言い続けていました。親から受けた虐待の影響は、親元を離れたって終わらないとつくづく思います」。

しかし今は、その呪縛からも解放されました。「人からいい方法を聞いたんです」。昔の失敗が思い出されたら、目をつぶり大きく深呼吸をして水やお茶、ジュースをひと口。「その間のほんの数秒だけ頭を空っぽにするんです。一瞬でもいいからすべて忘れたい・・とずっと思っていたので、このやり方は私にハマりました。目をつぶって深呼吸している間だけ、すべて忘れていいよ、ラクになろうよ、って自分に言ってあげました」。

その感覚を一度覚えたら、気持ちがどんどん前向きになっていったと言います。「目を開けたら、こう自分に言うんです。昔の失敗ばかりが思い出されるのは、虐待の影響。本当は、たいした失敗でもないのに、親にそう思わされてるだけだ、って」。

これは、どんなにひどい虐待を受けてきた人にも、副作用なく試してみれる方法です。3か月もすると、心の傷が癒え、新しい思考回路が生まれます。人はいつからでも、虐待で受けた心の傷を癒すことができるのです。


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