人の気持ちがわからない父親が原因の鬱

鬱の原因を探っているうち、「親」が原因だったと気づいた・・。そんな人が増えています。親が原因の鬱は、大人にも発症します。どんな親が、子供を鬱にしてしまうのでしょうか。それを治す方法はあるのでしょうか。 ...

人の気持ちがわからない人というのは、少なからずいます。人の気持ちがわからない人は、人を傷つけるようなことを平気で言います。言われた方はたまったものではありません。また、人の気持ちがわからない人は、人の話を聞かない、聞いたとしても勘違いな解釈をしがち、という傾向も顕著です。

そんな人が親になると大変です。子供は、言われたくないことを親から日常的に言われ続け傷つきます。親と話をしても、気持ちをわかってもらえないので、欲求不満がたまります。

人の気持ちがわからない親は、母親にも父親にも見られますが、両者には違いがあります。女性は人の気持ちを、相手の表情や顔色、声のトーンからくみ取る直感型が多いのに対し、男性は女性に比べ、人の表情を読むのは不得手。話の内容や事実から、相手の置かれている状況を把握し、それを「気持ち」として理解することが多いと言われています。

そのため、父親には母親よりも、たくさんの説明をしなければわかってもらえない、という事態になります。しかし、自分の気持ちをわかりやすく説明するということは、大人でも難しいことです。どう気持ちを整理し言葉にすればいいかまだわからない子供に、それを求めるのは酷。親が子供の気持ちに歩み寄り、わかってあげようとしない限り、子供は救われません。

そして、それをしてくれない親の元に育つ子供は、とても苦労することになるのです。

父親が原因で、鬱になってしまった人がいます。

「人の気持ちがわからない父でした」。そう語るこの人の父親は、ある地方の名士でした。 [...]