人の気持ちがわからない父親が原因の鬱 (2)

「いつも威張っていました。外でも家でも」。この人は、父親から優しい言葉をかけてもらったことがないと言います。「私が落ち込んでいるときにも。風邪を引いたときにも。心配する素振りもない。そんなときでも父は、ふんぞり返ってテレビ見て、大声で笑ってました」。 ...
この人が鬱になったのは、結婚して家を出た3年後のことだったと言います。「流産しました。その年は、実家に帰りたくなかった。でも顔を出すことにしました。さすがに父も、今年はそっとしておいてくれるだろうと思ったんです」。しかし、その期待は見事に裏切られました。
「父の態度は、無神経そのものでした」。その頃からこの人は、鬱に悩まされるようになりました。「あの夏の父の態度をきっかけに、子供の頃から密かに抱いていた父への不満が爆発してしまったと思います」。この人は、どんなに自分が無理して父親と付き合っていたか思い知ったと言います。
「確かに私は、子供の頃から父に違和感を感じていました。でも自分の父親です。私は必死に父親に理解を示そうとしていました。私が横で泣いてても、テレビに向かってゲラゲラ笑ってる父。そんな父親を見て、お父さんだって疲れて帰ってきてるんだと、泣くのをこらえ、無理して笑顔を作ってしまうような子供でした」。
鬱になったことをきっかけに、嫌でも自分の生い立ちと向き合わざるを得なくなったと言います。「辛かったけど、気づけてよかったです。ウチの実家はひどい。初めてそう思えました。家族の気持ちを大切にする、わかり合おうとする、そんな空気が微塵も感じられない家庭でした」。
人の気持ちがわからない父親と、そんな父親の気持ちをわかろうとし続け、とうとう壊れてしまった人。「父はある種の病気なのか、分かろうとする気がない人なのか、それは今だにわかりません。でもひとつだけはっきり言えることがあります。私はもっと、親に自分の気持ちをわかってもらってよかったはずだ、ということです」。
その気持ちを癒してくれたのが、今の家族だと言います。「私は、自分の実家のような家庭を作りたくない。その気持ちが私を強くさせてくれています」。
この人の鬱は、全快目前のところまで回復しています。
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