「誰も信用できなくなった」の対処法 (2)

そんなとき、してみて欲しいことがあります。それは「自分を信用する」ということです。自分を信用することができるようになったら、それを核に、また再び、少しずつ人のことも信用できるようになります。 ...

「自分を信用する」とはどういうことなのでしょうか。どうしたらそれができるのでしょうか。それは意外と簡単です。

自分を信用するとは、自分を肯定することです。「誰のことも信用できない」と思っている自分を肯定してしまいましょう。あなたにはきっと、「誰のことも信用できない」と思わざるを得なくなった辛い出来事がきっとあったはずです。それを思い返し、「あんなことがあったんだ、誰のことも信用できなくなって当然だ」と自分に同情してあげましょう。それが、今の自分を肯定する、ということです。

「以前の自分に戻りたい」とか「人を信用できるようにならなくちゃ」とか、無理に自分を変えようとするのも、今はやめておきましょう。それをすると、今の自分を否定することになってしまいます。

そして自分をうんと甘やかす、癒す、ということをしてみてください。「自分はこんなにかわいそうな目に合ってるんだ」と、好きなものを飲み、好きなものを食べましょう。それが何の役に立つんだ？と思うことでしょう。しかしこれが、「今の自分を肯定する」アクションなのです。

そして周りを見渡してみてください。誰のことも信用できない気分のときというのは、本当に辛いものです。心細くて、孤独で耐えられないことでしょう。でもそんなときにも、朝になれば陽が昇り、そしてあなたは今日もこうして生きています。ただそれだけで十分なのです。

今はただ、何も考えず、自分を癒し、食べたいものを食べ、頭を空っぽにして寝ることだけを考えましょう。人には、悪いことばかり続かないものです。何もしなくても、ひょっこり、不信感を抱かなくてもいいような相手が、向こうからやってくる・・そんな瞬間も必ずやってきます。

そのときにあなたは、ひと周り強く賢くなっているはずです。「信用できないヤツ」というのは、実際にいます。誰のことも信用できなくなった経験が、「どんなヤツが、信用しちゃいけないヤツなのか」を見極める目を持つチャンスにもなるのです。

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