acの直し方 ママ友との付き合いが嫌いな親の家庭 (2)
この人の両親には、友達がいなかったそうです。「今思えば、両親はふたりとも、『人に合わせる』ということができない人でした。相手が合わせてくれて当たり前、そう思っていると思います。だから仕事関係の知り合いは山のようにいても、友達はいないんです」。親の友達、という存在を見たことも、聞いたこともないと言います。 ...
「だからだと思います。父も母も、私が親に調子合わせて当然だと思っているようなところがありました。私は知らず知らず、何でも言うことを聞き、いつでも親の味方でいる『都合のいいお友達』にさせられてしまいました」。相手に合わせる、ということをまったく知らない父親。それでいいと思っている母親。この人は、人に合わせることはうまくても、自己主張のできない子供だったと言います。
「本当は嫌なこともいいよ、とか言って。人に気に入られるようなことばかりして。みんなにいい顔して・・私にも結局、友達ができませんでした」。どうやって友達と作ればいいのかわからない、友達とどう付き合えばいいのかわからない。「友達っていったい何なんだろう」・・それが思春期以降、この人の大問題になっていったと言います。
その答えがわかったのは、40歳を過ぎた頃だったそうです。「私のような人をアダルトチルドレンと言うのだと初めて知りました」。
「私は子供の頃、人とどう付き合い、どうつながればいいのか、親から全く学ばずに来てしまったんだな、と思いました」。友達でいたい子とは、相手に合わせばかりで無理してる。その一方で、本当は離れたい友達には、離れちゃ悪いような気がして、距離をおけない・・それがこの人の友人関係のすべてでした。
「友達って、自由に作って、自由に離れていいものなんだな、と気づいたとき、私はもう45歳でした」。一度は、これまで生きてきた年月がすべて間違っていたような気がして、生きてるのも辛くなったと言います。でも今は元気です。
「この歴史も私の人生の一部。自分がACであることも自分の一部」。ご両親は、今でも、この人を「何でも言うことを聞くともだち」として扱いたがると言います。「そういう人間関係しか知らない人たちなんだと思います。でも私が犠牲になることじゃないと、最近思えるようになりました」。
この人は、今、残りの人生を自分のために生きたいと語ります。「親の介護はしないと決めました。私はもうこれ以上、親の犠牲にはなりたくないです」。この人は、晴れ晴れとした笑顔を見せてくれました。
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