親の洗脳で「他人が信じられない」になった (2)
「よその人たちが、どんなにひどい人たちか刷り込んで、子供を永遠に自分たちだけのものにしたいと思ってる。ウチの親はそんな人たちです」。 ...
「あることないこと人のことを悪く言って、いかに自分たちがいい人なのかを私にアピールし続けました。嘘つきは、あの人(親)たちの方です」。
この人は、社会人になって5年目の春に、重い鬱になり出勤できなくなりました。「同僚たちと打ち解けられないんです。年齢があがるにつれ、それがネックになっていきました」。この人にとって、周囲の人はみな「敵」だったと言います。「ちょっとでも油断したら陥れられると、自分の殻に閉じこもっていたと思います」。
鬱をきっかけに、この人は、自分の生い立ちを振り返り、自分の生きづらさの原因に行きついたと言います。
「なんとか、親の洗脳を解きたいと思いました。自分に言い聞かせました。人を平気でだましたり、陥れたりするような人は、そういない。大丈夫だ、って」。そいつは悪い人だ、用心しなさいと、自分にささやき続けた親の言葉は、無視しておいていいんだと思うと、不思議と何かから解放された気がしたと言います。
「私は、心の奥底では、人を信用したい、と思い続けていたのかもしれません。だからだと思います。私の洗脳は、1年もしたらすっかり解けていました。他人を信用できるようにならなくちゃ・・とがんばった感じはありません。むしろ、信用してもいいんだ・・とほっとした感覚があります」。
この人は、自分の子供時代を振り返り、こう語ります。「私にも、人と仲良くなりたい、人と信じたい、という普通の感覚があったんだな、とつくづく思います。でもウチの親は、残酷にもそれを私から奪いました」。この人が長く苦しんだ時間を思うと、親の罪は深いと言わざるを得ません。
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