虐待の影響「辛いのに泣けない」の直し方 (2)

虐待の影響「辛いのに泣けない」の直し方 (2)

「泣ける映画」とか「泣けるドラマ」があります。ぜひひとりで見てみてください。泣きたくなった泣きましょう。「自分のことで泣く」でなくてもいいのです。他人の話に泣くだけでも、大きな効果があります。 ...

親から自分の感情や感覚を否定されて育ってきている人は、自分で自分の気持ちがなかなかわかりません。そんな人にとって「泣ける映画で泣く」ということは、「泣けるようになる」だけでなく、自分の感情を取り戻す特効薬でもあります。

自分のために流す涙じゃなくてもいいのです! 自分の中にたまっている感情が、涙と一緒に出てきます。何で泣いてるんだ?何のために?誰のために? などと難しく考えるのは厳禁です。頭と気持ちをからっぽにして泣いてください。

親のせいで、辛いのに泣けなくなってしまった人がいます。

「父と母にとって、私はまるでペットでした」。そう言うこの人は、かわいがられて育ったと言います。「いつでも明るい女の子。そんなキャラを親に押し付けられていたと思います」。

学校で嫌なことがあっても、家では言えなかったと言います。「母はよく言いました。あなたが悲しそうな顔をしていると、ママも悲しくなるから、そんな顔しないで・・。私は、どんなに辛いことがあっても、無理して笑っているような子供でした」。

大人になるにつれ、この人は次第に強い不安感と孤独感にさいなまれるようになったと言います。「診療内科に行きました。カウンセリングに通いました」。

そしてわかったと言います。「泣きたいときには泣いていいんだ、って」。この人は当初、自分の辛い話も笑い話のようにセラピストさんに語っていたと言います。「自分が無理していたことに気づきました。セラピストさんの前で初めて泣いたとき、本当の自分にやっと出会えたような気がしました」。

今でも、自分の気持ちを表に出すのは得意ではないと言います。「そんなときの特効薬が、音楽とか映画なんです。泣きたくなったら、思いっきり泣きます。スッキリします。私はこれからもこうやって、自分の気持ちとうまく付き合いながら生きていきたいと思っています」。


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