愛情に飢えた子供。その特徴と接し方 (2)
やる気がない・挫折に弱い
愛情に飢えている子供は、やる気がなかったり、失敗するとすぐ諦めてしまうなど根気がない傾向が顕著です。 ...
子供にとっては、日々経験する多くことが「未知のこと」「不慣れなこと」です。うまくいかないことも、失敗することもあるでしょう。愛情のある家庭で育つ子供は、親のサポートを得て、それをひとつひとつ乗り越えていけます。しかし、愛情不足な子供は、挫折したらそれっきり・・になってしまうのです。
卑屈
愛情に飢えている子供は、卑屈な性格になりがちです。その根底にあるのは、自己肯定感の低さです。
自分に自信がなく、自己主張が苦手。「どうせ自分なんか」と思いがちです。一見おとなしい性格に見えますが、胸のうちには、表に出せない分だけ余計に不満が蓄積しています。抑えきれなくなった不満が爆発しキレたときには、感情のコントロールがまったく効かない状態になったりします。
愛情に飢えた子供の子育て
泣いたり、しがみついたり、だだをこねたり、甘えたり・・。子供が親へ、ストレートに愛情を要求してくるのは、実は幼少期のうちだけです。その間に、これでもか、と言う位に親の愛情を受けている人は、その後、愛情に飢えることはまずありません。
小学生にもなれば、子供は子供なりに、「もう赤ちゃんじゃないんだ。そんなことしたら恥ずかしい」と、親に甘えることを躊躇したりするようになります。親からの愛情がまだまだ不足しているのに、それを親に要求することができない・・愛情に飢えた子供は、「親に甘えられなかった」という過去の問題だけでなく、「本当は甘えたいのに甘えられない」という現在進行形の欲求不満まで抱え続けます。ますます「愛情に飢えた状態」になっていくのです。
「子供が愛情に飢えている」という問題は、子供が大きくなり、親に甘えなくなる年齢になれば収まるだろう、という問題では決してありません。
子供に「愛情に飢えているサイン」が少しでも見えたなら、今すぐに、子供がいくつであっても、その飢えを癒してあげるようなアクションを取ってください。子供が話しかけてきたら、スマホやテレビを見たりしながらではなく、子供の目をちゃんと見て、じっくり子供の気がすむまで話を聞いてあげてください。
「もう〇歳なんだから」といった言い方は、厳禁です。もっと幼いうちにしてもらわなかったことが不足しているから、愛情に飢えているのです。それを取り返すには、「幼い子供にするようなこと」をしてあげなければなりません。
愛情に飢えた子供にしないように子育てするのが、一番大切なことです。しかし、もしそうなってしまったからといって、諦めないでください。「自分の子育ては、どこか手抜きな部分があったんだな」と認めてください。どんなにあなたが一生懸命に子育てしてきたとしても、子供が「足りない」というサインを出しているのなら、それは足りなかったのです。
愛情に飢えた子供を作ってしまうのも「親」なら、愛情に飢えた子供を救えるのもまた「親」しかいないのです。親が変われば、子供は変わります。
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