愛情がない人の特徴と治し方 (2)
それは意外と簡単です。そのようなタイプの人は「譲る」ということができません。 ...
たとえば、レストランでふたりでひとつのものを選んで注文しなければならないとき、「自分が選びたいもの」を常に優先させる人。美味しい美味しい・・と言ってピザを食べている相手の人に、「そんなに好きなら、私の分、あげようか?」と最後のひと切れを譲る、ということができない人。見たいテレビ番組がかぶっているとき、「楽しみにしてるんでしょ?観なよ!」と相手にその時間帯を譲ることができない人・・。
いつでもだれに対しても、譲らなければならないことは決してありません。でも、世の中にたったひとりかふたり、多くても数人しかいないであろう「愛情をかけたい相手」のためにさえ、「自分が大事」という態度を取ると、「愛情がない人だ」と思われてしまいます。
愛情の無い人を変える方法はあるのでしょうか。
あります。それは、愛情のない人に、愛情をかけ続けること。愛情のない人は、「愛情を知らない人」でもあります。いくつになっても「愛情」に目覚めることはできます。目覚めたときには、愛情深い人になります。
それは意外と簡単なことでできます。最後のひと切れを決して譲ってくれない相手に、積極的に「私の分、あげようか?」「足りた?足りないならあげるよ」と声をかけてあげてください。「私も食べたいけど、あなたがうれしそうだと私もうれしいから、あげたいんだよ」という気持ちで。それを口に出してももちろんいいです。
愛情がない人の中には、子供の頃、親から愛情をかけてもらっていない、という人が多くいます。親は愛情をかけてきたつもりでも、子供がそれをうれしく感じていないときには、同じことになります。一見「いい親」に見えるその子供が、愛情不足になっていることは決して珍しくありません。
そのような人は、人から愛情を受けることの心地よさを知らないので、「皆そんなもんだろう」と、人への愛情も薄くなります。また、愛情を受けたことがないので、人に対しても、どうやって愛情を表現すればいいのかわからない、と訴える人もいます。
45歳を過ぎ、愛情に目覚めた人がいます。 Aさんです。「父は家におらず、母子家庭のような環境でした」。そう語るAさんの母親もまた、夜の仕事で家にはおらず、子供の世話はあまりしなかったと言います。
「妻から言われたことがあります。同居人みたいだって。喧嘩になりました。今はわかります。私なりに妻を愛してきたつもりでしたが、全然足らなかったし、伝わってなかったと思います」。
そんなこの人が変わったのは、結婚15年目のことでした。「会社の経営が傾き、無職になりました。収入面だけでなく、やりがいも失って人生でもっとも辛い時期でした」。
その辛い時期、寄り添い続けてくれたのが奥さんだったと言います。「妻は一度も私を責めませんでした。あなたは何にも悪くない、と言い続けてくれました。心強かった。うれしかった・・」。
再就職が決まり、新しい人生をスタートさせたAさん。でも新しい人生のスタートはそこではないと言います。「妻との関係が一変しました。絆が深くなったというか・・」。前より愛情を素直に表現できるようになったと言います。
「人は、人から優しくされて初めて、人にも優しくできるものなんだな、と思い知りました。親からの愛情に恵まれていなかったのは事実です。でもそれを自分に補い教えてくれたのが妻だったんだな、と思います」。
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