プライドの高い父親が原因のうつ病

プライドの高い父親に、息苦しさを感じている子供は、決して少なくありません。プライドの高い人が親になると、どうなるのでしょうか。その特徴は？　子供への影響は？　プライドの高い親には、どう対処すればいいのでしょうか。 ...

プライドの高い人は、男性にもいますが、本来は女性に多い傾向があります。女性は男性より、メイクをしたり容姿に気を使うなど、本当の自分以上に良く見せようとする本能があります。そのような女性は、何らのステータスを得て、自分の価値を実際より高く見せようとしたり、そのステータスにしがみつきがちです。

プライドの高い男性も、それと本質は同じです。自分をかっこよく見せようとか、有能に見せようとか、強く見せようとか、本来の自分よりもよりよく見せようとします。

努力して、力をつけたり強くなる人は、プライドが高くはなりません。それなしに、かっこうだけ取り繕うから、プライドの高い人はやっかいなのです。自分をよりよく見せるために、他人を利用したり、蹴落としたりすることも平気です。

そのような人が親になると、子供は大変です。プライドの高い父親は、子供より自分のステータスが大事です。子供がその邪魔だと感じられれば、急激に関心が薄くなっていったり、邪魔者扱いしたりします。

また、子供を自分の「ステータスの一部」にしたがる父親も多くいます。そのような父親に育てられた人は、「自慢できるような子供」であることを親から求められ続け、誰かを演じているような感覚に苛まれたり、ありのままの自分が愛されている実感が得られず、愛情不足になりがちです。

プライドの高い親は、子供が成長し「自分」を持ち始めた頃から、特に最悪な存在となります。プライドの高い親は、都合のいいときにだけ子供をかわいがります。まったく子供に無関心ではないため、子供が幼いときには、違和感を感じつつも「父親が嫌い」とはなりません。

しかし、思春期に入ると変わってきます。自分のプライドが何より大事な父親の目には、子供の本当の姿は決して映りません。「自慢できる息子・娘」でない部分は、徹底的に否定されます。子供はたまったものではありません。

プライドの高い父親に育てられた人がいます。

「父はプライドのかたまりのような人でした」。そう語るこの人は、妹さんとふたり姉妹。銀行員の父親と専業主婦の母親に育てられました。

「父は、自分が銀行員であることを誇りにしていました。銀行員は、信用調査のようなものに合格した人だけがなれる職業だとなんとか言ってました。それ以外の職業を見下していました」。 [...]