acの心理!「生きる気力がわかない」の理由 (2)
「両親にとって私は『誇り』でした。自分たちの子にしては、お前は出来過ぎだ、といつも言っていました」。 ...
それが大きなプレッシャーだったと言います。学歴にコンプレックスのある母親と、自分の仕事にコンプレックスのある父親。加えて、両親いわく『出来の悪い妹』。「私が優秀でないと、ウチの家庭は崩壊する、と子供心に思っていました」。いい高校へ行き、いい大学へ行き、誰もが知ってる有名企業に就職し、人に自慢できるような男性と結婚する・・そうでなければならないと、子供の頃から思っていたと言います。
「結婚した頃から、生きる気力がわかなくなりました。なぜ生きているのかわからなくなったんです」。当時のことを振り返りながら、こう言いました。「親の期待に応えなければ・・子供の頃から、私の頭の中はそのことでいっぱいでした。親が納得するような人と結婚し、私は果ててしまったんだと思います」。
何のために生きているのかわからない・・そんな思いを誰にも言えず、結婚20年目でこの人は鬱になりました。そのときに初めて「アダルトチルドレン」という言葉を知ったと言います。「私は典型的なACでした」。ACからなんとか回復したいと、本などに書いてあることを、かたっぱしからやってみたそうです。自分の生い立ちをノートに書いたり、友達に話してみたり。
「友達は、私の話をあまり信じてくれませんでした。でも・・意外と近くにいたんです。私の話を聞いてくれる人が」。それは夫でした。「驚いていました。『いいご両親に見えてたけど、そうじゃなかったんだね』と言ってくれました。そのひと言に私は救われました」。
その日を境に、人を愛することの意味を考えるようになったと言います。「夫は、私の味方になってくれました。私は愛されてるんだな、と思いました。そして気づいたんです。両親は、私を愛しているつもりかもしれないけど、それは違う。子供を利用していただけ。その証拠に、私は見捨てられ不安をいつも感じていました。親の期待通りでなければ捨てられるに違いない、と思ってたんです」。それを『条件付きの愛情』と言うのだと、初めてわかったと言います。
この人は今でも「生きる気力がわかない」と感じるそうです。でも不思議なことに、生きづらさは無い、とも。「生きる気力がわかない・・その感覚と仲良くなることを覚えたんです。私のようなアダルトチルドレンが、生きる気力がわかないのは、ある意味当然のことだと思うんです。親のために生きてきた歴史が長いのですから」。
「生きるのがしんどいな」とか「長生きしたくないな」とか思ったときには、「それならそれでいいか!」と思うようにしている、と言います。「そんな自分じゃダメだ。もっと前向きでないと・・そんな風に思うのをやめたら、生きづらさがなくなりました。生きていて、今が一番幸せです」。
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