親の価値観を押し付ける毒母が原因の鬱

親の価値観を押し付ける毒母が原因の鬱

毒母。自分の価値観を押し付けてくる母親に、うんざりしている子供は決して少なくありません。どんな母親が、子供をうんざりさせているのでしょうか。その原因は? 心理は? そのような母親に育てられた人はどうなるのでしょうか。そんな母親には、どう対処すればいいのでしょうか。 ...

自分の価値観を人に押し付ける人がいます。そのような人は、「多様な価値観」というものが理解できません。人には人の、自分には自分の価値観があっていいのに、自分の価値観が絶対だと思っています。

この手の人が厄介なのは、自分の価値観だけが正しく、他は間違っていると思い込んでいることです。頭が硬く、自分とは違う意見や、考えや、やり方を理解することができません。

自分の価値観を人に押し付ける人は、承認欲求が強い人にも多く見られます。人の価値観を認めると、それとは違う自分の価値観が間違っているような気がしてくるのです。自分の価値観に自信を持つためには、それとは違う価値観を否定しなくてはなりません。相手の価値観が間違っていることを主張したがったり、自分と同じ価値観でいるように強要します。

そんな人が母親になると、子供は本当に大変です。子供の考えや価値観、生き方を認めようとせず、真向から否定し、自分(親)と同じ考え、意見、感じ方、価値観でいるように子供に強要し続けます。

最悪なのは、子供を巧みに誘導・洗脳してしまう『毒母』です。このような母親は、子供の個性とか、考えとか、価値観を理解する能力はないのに、なぜだか、子供を操る術にだけは長けていたりします。親と同じ考えのときには子供をかわいがったり褒めたりする一方で、そうでないと機嫌が悪くなったり、怒ったりします。子供は、その「飴と鞭」によって、自然と親の考えや価値観に合わせるようになってしまいます。

そのような毒親に育てられた子供は、まるで「親のコピー」です。本来子供は、成人するまでの20年近くもの時間をかけ、自分とはどんな人なのか、どんな考え、個性、価値観の持ち主なのか、といった自分探しをし、自分を確立していきます。しかし、そのような家庭で育つ人は、その貴重な20年を、親に合わせることにばかり費やすことになります。その結果、人に合わせることはうまいのに自分がない、ということになります。

「何をしても間違ってる気がする」「自分に価値がない気がする」「自分が空っぽな気がする」「自分に自信がない」「人と親密になれない」・・といった生きづらさは、そのような親に育てられた人の典型的な生きづらさです。自分の思っていることを言ったり、したいことをすると、怒られたり否定されるような気がし、自分を出すことができません。人と話していても、楽しくないばかりか、むしろ苦痛です。友達ができず孤立してしまったり、些細なことで自信を失くし、を発症する人も少なくありません。

自分(親)の価値観を子供に押し付ける母親のせいで、になった人がいます。

「母は、自分だけが正しいと思っている人でした」。そう語るこの人は、幼い頃から、「正しい価値観」を母親に教え込まれたと言います。

「母は、自分が良しとする価値観以外は、みなダメなもの、間違ったものだと私に教え込みました」。そんな母親に疑問を抱いたことがないわけではないと言います。「たとえば・・母は、特定の職業をあげて『ああいう仕事はよくない仕事よ』と言ったりしました。でも世の中には、その仕事に誇りを持っている人もいます。あの人はダメな人なんだろうか?そうは思えないけどな、と思いました。でもそれを母に言えば、その考え方自身が間違ってると否定されます。『そんなこと言う子に育てた覚えはない』『情けない』などと悲しそうな顔で言われるので、私も何も言えなくなりました」。

自分を出さなくなっていったこの人とは反対に、母親は、自分の思い通りの娘に育っていくことに満足気だったと言います。「でも私は違いました」。思春期以降、ボロボロになったそうです。「大人になるにつれ、自分の価値観が出てきました。しかし、それはこれまで母から、間違った価値観だと植え付けられてきたことばかりでした。自分がダメな人間になっていくような気がしてならなくなりました」。何を言っても、何をしても、自分の感じ方さえ間違っているような気がしてならなくなり、生きるのが辛くなったと言います。

「そして私はになりました」。

この人は最近、20代のときから、20年以上続いたからやっと解放されました。きっかけは、その原因が母親にある、と気づいたことでした。

「実家に帰るたびに、になるんです」。行かなくちゃ、顔を出さなくちゃ、と思ってはいても足が遠のく・・。「実家に帰ると、その後、機嫌が悪くなるね」と夫に指摘されて気づいたそうです。「ハッとしました。私、もしかして実家がストレスなのかなって」。

これまで誰にも言えなかったことを、夫に打ち明けたそうです。母親から、髪型や洋服に難癖をつけられること。そして『変わっちゃったわね』と悲しそうに言われること。 そして、これだけは絶対に言ってはいけない、と思っていたことまで。「私はもう限界でした。母は、あなた(夫)のことも悪く言う。それが嫌で嫌でたまらない。そう言ってしまいました。気づいたら、ごめんねごめんね・・とワーワー泣きながら夫に謝っていました」。

「あなたが謝ることじゃない」と夫に言われ、気づいたそうです。「確かに私が謝ることじゃない。そうだ、本当は、母が謝るべきことだ。私にも、夫にも」。この人は、この日を境に変わりました。

「人は、親のせいにするなんて、と言います。でも本当にそうでしょうか。正しい原因がわからなければ、病気はよくなりません。母が原因だったらと言って、私は今さら母を責めたり、謝罪を要求しようなどとは微塵も思っていません。でも事実、私のこの生きづらさは、親の育て方が原因でした。親が原因、その事実を明確にしてどこが悪いんでしょうか。そんなこと言っちゃ、親がかわいそう? そんな親に育てられた上に、親がかわいそうだからそんなこと言うな、などと周囲から責められる私も、十分かわいそうです」。

この人は、実家に帰ることは二度とないだろうと言います。「できることなら、親ともうまくやりたかった、今でもそう思っています。でも私には、実家を選ぶか、夫を選ぶか、ふたつにひとつの選択肢しかありませんでした。実家とうまくやるためには、母に合わせるしかない。でも私は、夫と自分たちの家庭を築きたい。ふたつをうまくやろうとして、ふたつの自分を演じ続け、人格崩壊してしまっていたのが、だった時の私なのですから。あんなに苦しい思い、二度としたくないです」。 [...]


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