娘を溺愛する父親が原因の鬱
親が原因で鬱になった・・。子供の鬱が増えています。大人になって発症した鬱の原因を探っているうち、「親」に問題があったことに気づく人も。どんな親が、子供を鬱にしてしまうのでしょうか。どうしたら、そこから回復することができるのでしょうか。 ...
親から溺愛され、鬱になってしまった人がいます。
子供を溺愛する親は、一見「いい親」に見えます。子供を大事にし、かわいがり、守っているように見えるからです。しかし溺愛は、親が子供にかける本物の愛情とは違います。
子供を溺愛している親と、本物の愛情がある親の違いは、「子供のため」を本気で考えているかいないか、です。子供を溺愛している親は、「子供のため」と言いながら、自分(親)のことばかり考えているようなところがあります。
そのため子供を溺愛する親は、過保護になります。子供に何かあったら、自分(親)が困るため、子供の行動を制限しがちになります。子供は、好きなことや、やりたいことが自由にできません。反対されたり心配されてばかりいるため、親や周囲の大人から、自分が支えられてるとか、応援されてる、といった感覚を得ることができません。「自分は信用されてない」と感じたり、信用されているという感覚を知らないまま大人になります。
また、親から溺愛されて育った人は、自分のことを自分で決められなかったり、挫折に弱く、一度ヘコむと立ち直れません。子供は、たくさんの失敗を繰り返しながら、そこから学び、強くなっていくものです。親から溺愛されて育った子供には、そのような経験が圧倒的に足りません。子供を溺愛する親は、我が子に失敗などあってはならないと、子供の意志を無視して、親の敷いたレールに乗せ、子供に何かあれば周囲に噛みつくだけです。
そして、子供を溺愛する親の最大の問題は、何といっても「子離れできない」ことです。子供を溺愛する親は、独占欲の塊のようなところがあります。
子供は「親の物」ではありません。子供の人生は、生まれたときから「子供のもの」。子供を溺愛する親には、そのような考えがまったくありません。子供をいつまでも「自分だけのもの」にしようとし、子供が自立しようとするものなら、全力で阻止しようとします。
そのような親には、自立していく子供は「裏切り者」にしか見えません。子供は、親とうまくやるためには、「かわいい娘・息子」を演じていなければなりません。そのような環境にある人は、大人になるにつれ、「誰かを演じているような気がする」といった生きづらさや、「人から誤解されてる気がする」「自分のことをわかってくれる人がいない」といった孤独や不安を感じがちになります。
親は自分のことが大好きなのに、親から愛されている気がしない。そのことに罪悪感を感じる。周囲にそれを言っても、外見的にはいい親なので「贅沢だ」などと言われる・・二重三重に苦しんでいるのが、「子供を溺愛する親」を持つ人の現実です。
どうしたら、その生きづらさから解放されることができるのでしょうか。
父親から寵愛を受けて育ち、大人になって鬱になってしまった人がいます。 [...]
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