うつ病になりやすい人の症状!「思いやりがない」
思いやりのない人がいます。そのことに悩んでいる人も。思いやりのない人は、なぜそうなってしまうのでしょうか。原因は? その心理は? 思いやりのない性格を直すには、どうしたらいいのでしょうか。 ...
「思いやりがない」という性格は、悪い性格のように思われがちですが、そうとは限りません。
思いやりのない人は、ひとりで何でもこなす独立心・自立心の強い人に多く見受けられます。ひとりで何でもやろうとし、実際できてしまうしっかり者。責任感もあり、有能です。
しかしそのような人は、ひとりで何でもやろうとし、またできてしまうので、できない人の気持ちがわかりません。「自分で解決すべきだ」と共感的に接することができなかったり、突き放したような態度を取ってしまいます。それが、思いやりがない、と周囲の人から思われる原因になります。
人からそう思われていたとしても、何でもひとりでできている限りは、特に大きな問題にはなりません。しかし、自分ひとりの力ではどうにもならないことが起きたとき、躓いてしまいます。人の協力が必要だったり、人の助けを得なければならないときに、孤立してしまうのです。思いやりのない人は、周囲に対して思いやりを示せないだけでなく、周囲の人の思いやりを受け入れることも苦手です。
普段から周囲の人に思いやりを持って接していないため、誰も助けてくれない、ということもあるでしょう。助けてくれる人がいても、人の思いやりを素直に受け入れたり、人に甘えることができません。それに慣れていないために、あるいは、ひとりで何でもやってきているというプライドが傷つけられる気がして。
そのような状態をきっかけに、うつ病になってしまう人もいます。また、そのような人は、それさえひとりでなんとかしようとしがちです。うつ病の回復には、周囲の人の協力や支えが不可欠です。しかしそれに慣れていないために、うつ病からの回復にも時間がかかってしまいます。
そもそも、なぜ思いやりのある人と、ない人がいるのでしょうか。「思いやり」は、男性より女性の方が優れている傾向があります。共感性に優れ、周囲の細かな変化によく気が付く女性は、男性よりも、おのずと「思いやり」が深くなります。
また、女性は男性より、他者からの「思いやり」も強く望みます。人は、自分が人からして欲しいと思っているように、他人にも接するものです。人からの思いやりを強く求めることの多い女性は、他者にも自然と思いやりが深くなるのです。
そのため、女性から見ると男性は「思いやりがない」ということになりがちです。しかし、男性に対して女性が、自分と同じ基準でそれを求めると、男性の性格や特性を、無理やり捻じ曲げてしまうかのようになってしまいます。
そしてそれは、女性同志、男性同士でも発生します。思いやりの深い人や、他者からの思いやりをより多く望んでいる人は、他人の「思いやり」にも厳しくなります。相手に望んでいるだけの「思いやり」を相手が自分に示さないからといって、「思いやりがない」と決めつけるのは、正しいことではありません。しかし実際には、「思いやりがない」と悩んでいる人の中には、決してそうではないのに、人からそう言われるから、あるいは、人と比べて思いやりがないから、といった理由の人も多いのです。
思いやりは、ないよりあった方がいいでしょう。また、全くないのは問題でしょう。しかし、より思いやりのある人が、より優れた人、いい性格の人、ということでもありません。思いやりは深いけれど、ひとりでは何もできない自立心に欠けた人もいます。表さないだけで、心の奥では思いやりを持っている人もいます。
しかし、もっと思いやりを持てるようにしたい、と思ったなら、どうすればいいのでしょうか。それは意外と簡単にできます。 [...]
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