うつになりやすい人の症状！「一度落ち込むとなかなか立ち直れない」の対応 (2)

いくつになっていても、どんな生い立ちでも、「一度落ち込むと、なかなか立ち直れない」という生きづらさを克服することができます。 ...

心の支えの支えを作る

落ち込んだとき、人は、ひとりで立ち直るのかと言えばそうではありません。早く立ち直れる人は、「心の支え」がしっかりしています。親やきょうだい、パートナーなど、「失敗しても、あの人だけは自分を信じてくれている」と思える人がいるものです。

そのような人が周囲にいないと、なかなか立ち直れないのは、どんな人でもそうです。そんな人は、「お守り」を持つようにすると、いざという時の精神的な安定を得ることができます。お気に入りのマスコットのようなものをいつも持っておくとか、家に帰ってぬいぐるみをギュッとするのでもかまいません。日ごろから、これがあると落ち着く、という自分のパートナーのようなものを作っておきましょう。

別のことをする

別のことをして、落ち込んでいる気分を「上書き」するのもオススメです。落ち込んでいるのを早くなんとかしようと思わないでください。落ち込むようなことがあったから、落ち込んでいる、それでいいのです。

その代わり、何か別ことをしましょう。美味しいものを食べて「美味しいな」という感覚にひたりましょう。感動する映画でも見て思い切り泣きましょう。ゲームでもして「成功体験」を得るのも〇です。

嫌だったことを忘れる

それでも、落ち込んでいることが思い出されているときには、それを思い出さないようにする、という方法があります。

思い出しそうになったら、「それは後で考えよう」と先延ばしにしてみてください。「トイレに行ってから考えよう」と思ってトイレから戻ったら、「ゲームを１回してから考えよう」とまた先延ばし。先延ばしにしている間だけは、落ち込んでいることから逃げられます。その感覚が少しでも心地よいと感じられたら、後は自然に、あまり思い出さなくなります。

反省しない

落ち込んだとき、なかなか立ち直れない人の中には、反省し過ぎてしまう人がいます。落ち込むような原因を作ったのは「自分」だと自分を責め、何がいけなかったんだろう、どうしてあんなことしちゃったんだろう、と思い詰めてしまうのです。

自分に悪いところがあってそうなったように思えても、全面的にその人だけの責任、ということはあまりないものです。人のせいにしちゃいましょう！　「あの人がああだったから、こうなったんだ」と考えることは、人のせいにしているようでいて、事態を冷静に分析してるだけ、とも言えます。

「運が悪かった」と考えるのも有効です。世の中には、もう少し反省した方がいいんじゃないか・・と思える人もたくさんいます。でも、なかなか立ち直れないほど落ち込んでしまう人に、その心配はまずありません。

少なくとも今日から６ヵ月くらいは、何かあっても、反省したり自分を責めるのをやめてみましょう！　「運が悪かった（だから自分は何も悪くない）」それでいいのです。「運や人のせいにするのはよくない」と思えてならないときには、１年先とか、２年先とか、落ち込みから早く回復できるようになった後で、また軌道修正すればいいのです。

「だからといって自分がダメな人間、ということはない」と言い聞かせる

落ち込んだとき、なかなか立ち直れない人のおまじない。それは何といっても「だからといって、自分がダメな人間ということではない」です。

落ち込んだときというのは、「なんて自分はバカなんだ」と自分がどうしようもない人間に思えるものです。でも、だからといって自分が自分でなくなることはありません。たったひとつの失敗や挫折で、その人の評価や価値がガラッと変わることなど絶対にありません。

いくらそう自分に言い聞かせても、落ち込みからなかなか回復できないかもしれません。それでも、自分にそう言い聞かせ続けてください。２週間、３週間・・と時間が経ち、落ち込みから回復したときに、このおまじないは絶大な効果を発揮します。この言葉が自分の一部になり、次に落ち込むようなことがあった時には、もっと早く立ち直れるようになります。

落ち込まないようにすることを目指さない

どうぞ、落ち込まないようにすることを目指さないでください！　落ち込んでもまたそこから立ち直る・・それでいいのです。立ち直るまでに１ヵ月かかっていたのが、３週間になり、２週間になり・・そんな変化が少しでもあれば大成功です。

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