虐待された子供の特徴!卑屈を治す方法 (2)
親から虐待されて育ち、卑屈な性格になってしまった人がいます。 ...
「以前の私は、卑屈な性格でした」。そう語るこの人は、幼い頃から、両親に虐待されてきたと言います。
「父は、人の話をまったく聞かない人でした。自分はよくしゃべるんです。私はいつもそれを聞くだけ。話を聞いてあげないと怒り出すので、だまって聞いてるしかありませんでした。毎晩、1時間とか2時間、私はそこにずっと座らされていました」。
母親にも、自分の話を聞いてもらった記憶がないと言います。「母の口癖は、娘は母親の作品、でした。私はいつでも母の理想通りでなければなりませんでした。そこからはずれると、母にひどく叱られました。罰にご飯を抜かれたこともあります」。
この人は、中学生の頃には、すでに卑屈だったと述懐します。「思春期を過ぎた頃から、何かにつけ、この言葉が頭の中に浮かんでくるようになったんです」。
「どうせ私なんか」。
友達と話していても、相手があくびをしただけで「どうせ私の話なんて、つまんないよね」と思えて、それ以上話す気がなくなってしまったと言います。人から無視されているような気がしてもらなくなったり、嫌われているような気がしたり。どうせ私なんて、つまんない人間だし。どうせ私のことなんて、誰も好きじゃないし。どうせ私のことなんて、誰もわかってくれないし・・。「振り切っても振り切っても・・この言葉が沸いてくるんです。自分は頭がおかしいんじゃないか、と思っていました」。
ずっと生きづらさと隣り合わせで生きてきた、というこの人。それが虐待のせいだと気づいたのは、30歳を目前にしたときだったそうです。「私は、自分が虐待されてきた、ということにさえ気づいていませんでした。私はひたすら自分を責めていました。父が怒り出すのは、私の父の話を聞く態度がダメだからだと思っていました。母が怒るのは、私が母の期待に応えられていないからだ、と思っていました」。
でも気づいたそうです。それが卑屈の原因だと。「私は、自分に責任のないことにまで、責任を感じ続けてきました。卑屈になって当然の環境でした。父は、ちゃんと話をきけ!といつも怒ったけれど、私の話を聞いてくれたことはある? 一度もないじゃない!と思いました」。それに気づいたときの瞬間が忘れられないと言います。「どうしてそんな当たり前のことに、今まで気づけなかったんだろう、と思いました。周囲の景色が、今までとまったく違う色に見えました。不思議な気分でした」。
この人は言います。「私はある意味、自分の卑屈な部分を、すべて親のせいだと考えて立ち直ったようなところがあります。親のせいにしたって何も始まらない、あなたは子供だ、とも言われたこともあります。そう言われて、どうせ誰もわかってくれない・・とさらに卑屈になっていた時期もあったけれど(笑)、今は違います。私がどんな子供時代を送ってきたかは、私しか知らない。私が、親のせいだと思うなら、誰が何と言おうとそうなんだ、それでいい! そういうことを言う人は、私のことを知ろうとしてない人。わかってくれない・・と卑屈になるのはもうやめて、そんな人のことほっとこうと思えるようになってきました」。
そう言って、ニッコリ笑ったこの人の笑顔は自信に満ちていました。
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