ACの特徴!「子供が欲しくない」の克服法 (2)
「私は、子供を作らない人生を選びました。悩んだことも、迷ったこともあったけれど、今は、その選択に胸を張れます」。 ...
そこにはどんな葛藤があったのでしょうか。
「私は22歳ときに、8歳年上の主人と結婚しました。結婚してしばらくして、子供をどうするか、夫と話をしたことが1度だけあります。私、子供いらないんだけど・・と聞いたら、夫が俺も、と答えました」。夫婦共働き。休みの人には、ふたりで旅行に行くのが趣味の仲のいい夫婦です。
しかし、そこに葛藤を覚えたことがないかと言えば、そうではないと言います。「私は、外で働くのが好きだったので、子供より仕事、と思っていました。でも、仕事しながらでも子供は産み育てられます。本当は、仕事したいから子供が欲しくなかったんじゃなく、自分が『親』になることが嫌だったんだと思います」。
子供の頃から、お父さん似だね、とか、お母さん似だね、とか言われることがヘドが出るくらい嫌だったというこの人。「私は、父のことも、母のことも、自分が思っている異常に大嫌いだったことに、おとなになってから気づきました」。
この人の子供時代は苦労の連続でした。「父は、外でためたトレスを、家に帰って毎日ぶちまけてるような人でした。母もそんな父にいつもイライラしていました」。そんな家庭の中で、この人はムードメーカーだったと言います。「おもしろいことを言ったりしたりして、父や母を笑わせるのが好きでした。場が和みました。父が笑えば、母のイライラも収まります」。
どんなに学校で辛いことがあっても、家ではそれをひた隠しにし、家族を笑わせていたと言うこの人。「私には妹と弟がいます。私は、妹と弟に、両親の刃が向かないように、そして、安心させるために、自分を押し殺し、明るく振舞っていたと思います」。
40歳を目前にした頃、あることに気づいたと言います。「年齢的に子供が産めなくなるんだな、と思ったとき、本当にこれでいいのか考えた時期がありました。なんで私は、子供が欲しくなかったんだろう、って」。そして自分の本音に気づいたそうです。
「両親から受け継いだ私の遺伝子。こんな遺伝子、私で根絶やしにした方が人類のためだと、私は真剣にそう思っていました。生まれてきた子が、父や母に似ていたら・・と思ったらゾッとします。子供がかわいそうだ、子供に申し訳ないと。今でもそう思っています」。
それと同時に、「自分で自分を否定している自分」にも気づき、長く苦しんだと言います。「どうしても、自分が好きになれないんです。あの親と血がつながっているという事実に嫌悪感しか湧きませんでした」。でも今は、とても晴れやかです。子供を作らない選択をした自分の人生に、誇りが持てるようになったそうです。
「自分を好きになる、ということができるようになってきました。わかってみれば、夫も毒親育ち。夫の気持ちがわかるところがあって・・夫を見ていると、自分が親に恵まれていたら、人の気持ちにこんな風に寄り添えなかったかもしれないと思います。こんな生い立ちの私だからできることがある。そう思ったら、親からさせられてきた苦労も、子供を持たない選択をした過去も、それも含めて今の自分は作られてる。ACであることは決してマイナスじゃない! 私はこれでいいんだ、と思えたんです」。
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