虐待された子供の性格!自我未発達の解決策

虐待された子供の性格!自我未発達の解決策

親から虐待されて育った人の中には、自我未発達のまま大人になってしまう人がいます。「自我未発達」とは、どのような状態を言うのでしょうか。なぜ虐待されると自我が未発達になるのでしょうか。そこにはどんな問題があるのでしょうか。その解決策はあるのでしょうか。 ...

自我とは、「これが自分」というもののことです。人には個性があります。長所や欠点もあります。価値観や、その人ならではの感覚や考え方も。それらはすべて、何が良くて、何が間違っているとか、といったものではありません。いい面も悪い面も、すべて「人とは違う自分らしさ」です。

人には、生まれたときから「自我」があるわけではありません。自我は、10年以上もの時間をかけ少しずつ発達していき、思春期に確立されます。

自我の発達には、親の存在が欠かせません。生まれたとき、親なしでは生きられない弱い存在の子供も、「我」が出てくるごとに、親とは別の存在としての「自分」を自覚します。そんなとき、普通の親は、葛藤を覚えつつも、子供の意志や感覚を尊重しようとします。そのような親の態度に支えられ、子供は少しずつ「自分」に自信が持てるようになります。思春期に「これが自分なんだ」という感覚とともに、自我が確立されます。

自我の確立は、その人が大人になり、自立していくために必要不可欠なものです。

しかし、虐待されて育った人には、そのような経験が圧倒的に不足します。

暴力を振るわれたり、暴言を吐かれて育った子供は、自分を過小評価しがちになります。「自分はそういう扱いを受けて当然の人間なんだ」と刷り込まれていくため、自分をネガティブにとらえ、自我が歪んでしまいます。

ネグレクトされて育った子供は、自分を無価値にとらえがちです。「自分など、無視されて当然の存在だ」と思い込んで育つため、自我を発達させることができません。自我の発達には、人から認められたり、関心を持たれたりする経験が必須です。他者から認められることを通じて、「人とは違う自分」に自信が持てるようになるからです。

過干渉や、親に話を聞いてもらえないなど、心理的虐待を受けてきた子供の多くは、親から「自分らしさ」を否定されたり、「こうあるべき」を押し付けられてきています。本来の自分ではなく、親から押し付けられた「自分」が自分であるかのように錯覚・洗脳されて育ちます。

自我は、人に合わせるものでも、人から強制されるものでもありません。そのような環境で育った子供は、自我が未発達なため、自分に自信がなく、言いたいことを自由に言ったり、したいことをすることができず、生きていて楽しくありません。自分のしたいことが自分でわからない、自分で自分がわからない、と訴える人も多くいます。

自我未発達は、どうしたら解決できるのでしょうか。

自我未発達は、大人になったからといって、何もせずとも時間とともに、少しずつ治っていくものではありません。自我未発達のまま大人になった人の多くが、生涯に渡って生きづらさを感じ続けるのはそのためです。

それでは、自我未発達で大人になったら、もう取り返すことはできないのでしょうか。

そんなことはありません。やり方さえわかれば、いつからでも、ひとりでも、可能なものでもあるのです。 [...]


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