うつ病になりやすい人の共通点 「謙虚過ぎる」の改善法
うつ病になりやすい人の共通点のひとつに、「謙虚過ぎる」ということがあります。謙虚過ぎる人とは、どういう人なのでしょうか。そこには、どんな問題点があるのでしょうか。 その原因は? 心理は? それを改善することはできるのでしょうか。 ...
謙虚過ぎる人がいます。日本人は、謙虚さを「美徳」のようにとらえられがちです。しかし、そこには大きな落とし穴があります。謙虚であることや、謙虚でなければならないという意識が、生きづらさの原因になっていることがあるのです。
謙虚であることは、本来は、悪いことではありません。本当の意味で謙虚な人とは、自分を客観視できる人、自分で自分を正しく理解している人です。自分のいいところがわかっていると同時に、間違ったことをしたときには、それをすぐに認め、改善しようとできる人です。そのような人は、自信を失くすことなく、さらにいい状態へと向上していくことができます。
また、謙虚な人は、自分を過大評価することがありません。自分のいいところや、うまくできたことに誇りを持てると同時に、得意になったり有頂天になったりすることがないので、いつでも精神的に安定しています。
しかし、それとは違う「謙虚」もあります。「謙虚過ぎる人」です。
謙虚過ぎる人は、口で言っていることと、考えていることが違っていたりします。「私なんか全然!」とか「ちっとも上手くないです」とか、自慢するようなことを言わないようにしているだけで、内心は自信満々だったりします。謙虚を装っているだけなので、発言が嘘ばかりになります。
それとは真逆の「謙虚過ぎる人」もいます。自分に自信がない人、自分を過小評価している人です。自分に自信がないために、謙虚にならならなくてもいいところにまで、謙虚になってしまいます。
そのような人は、十分できているのに、自分より少しでも上手く出来て人がいると、「自分はそれほどでもない」と感じられてしまったりします。人から褒められても、「私など、まだまだです」みたいなことを言うため、傍からみると『謙虚な人』ということになります。
日本人にはそれが、美徳に映ることが多いため、そこに生きづらさを感じていたとしても、「謙虚な自分」をやめるにやめられなくなっていくことが多い点も、この問題の特徴です。そして怖ろしいことに、謙虚なことばかり言っていると、本当に、自分が人より劣っているような気がしてきてしまうのです。自分の発言によって、自分の自己評価がどんどん悪化していきます。
「謙虚過ぎる人」になってしまうのには、原因があるのでしょうか。
謙虚過ぎる親に育てられると、子供が「謙虚過ぎる人」になってしまいます。「うちの子など、ぜんぜんダメです~」などと、社交辞令のように一見『謙虚』なことを言う親がよくいます。それを耳にする子供は、「自分はダメなのか」「自分は劣ってるのか」と感じます。ほめられても素直に喜べない人になっていきます。
また、「謙虚」は、自己防衛であることがあります。「自分ならできる!」と自信があったのに失敗してしまったりすると、誰しも落ち込んだり、ショックを受けたりするものです。そんなとき、『謙虚』がその防衛手段となるのです。「私には、まだまだ無理」「そんなに私は、できる人じゃない」などと『謙虚』な心構えでいることで、無意識に失敗したときのショックをやわらげようとしています。
自信を持ってやったことでも、うまくいかなかったり失敗することが、どんな人にもあります。そんなときには、どうしてうまくいかなかったのかな、と考え、次につなげればそれでいいのです。自己防衛のための謙虚さを身に付けてしまった人は、子供の頃、親から失敗を頭ごなしに叱られてきた人に多く見られます。失敗することに強い恐怖心が伴うために、無意識のうちに、その恐怖から自分で自分を守ろうとする心理作用が働くのです。
謙虚な性格は、悪い性格ではありません。しかし、謙虚さのない人が、ダメな人かと言えば、そんなことは絶対にないのです。謙虚さは、身に付けなければならないものではありません。むしろ、「自分に自信を持つこと」の方が大切です。謙虚でいることに疲れていたり、生きづらさを感じているなら、やめてしまってかまいません。
それではどうしたら、「謙虚」をやめることができるのでしょうか。それは意外と簡単に、いつからでもできるのです。 [...]
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