「人に笑われてる気がする」の対処法 (2)

「人に笑われてる気がする」の対処法 (2)

「人に笑われているような気がする」。それには、子供の頃の生い立ちが関係していることがあります。 ...

たとえば、子供を笑いものにする親。子供の言い間違えや勘違いは、大人の目から見ると微笑ましくかわいいものです。しかし、それを人に吹聴されたり、何度も「あのとき、あんなことしたよねぇ」などと、言われたら、子供はたまったものではありません。自分が笑いものにされていると感じて当然です。

そのような親の元に育つ子供は、自分を、「人から笑われて当然の存在」「恥ずかしい人間」と認識していきます。人から笑われているような気がする、と感じるようになって致し方のない生育環境なのです。

また、子供に無関心な親も、子供を「人に笑われている気がする」と感じさせるようになります。

家から一歩外に出れば、友達や人から笑われることもきっとあるでしょう。そんなとき親が、子供の話を聞き、笑われて恥ずかしかった気持ちに共感し、「笑うなんてひどいね」と味方になってくれたなら、人から笑われるような気がする・・といった生きづらさを感じ続けるような大人にはなりません。人から笑われても、親だけは自分を笑ったりしない、という確信や信頼が、その人の人格の根底にしっかり根付いている人は、メンタルが強くなるのです。

人に笑われている気がする・・長く、その感覚に悩まされ、最近その生きづらさから解放された人がいます。

「母は、何かにつけ、私にこう言いました。『そんなことすると、人から笑われるわよ』。『恥ずかしいから、そういうことするのやめて』」。

この人は、それを言われるたびに、陰で自分を笑っている人の姿が頭に思い浮かんだと言います。そしてそのイメージは、まだ幼かったこの人の中に、刷り込まれていきました。「私は学校でも、『ちゃんとしないと、人から笑われるわよ』という母の言葉がしょっちゅう思い出されました。そして、自分が少しでもミスをすると、友達や先生が、陰で私のことを笑っていると思い込みました」。

その感覚は、思春期を過ぎても、大人になっても、就職しても、結婚しても消えなかったと言います。「人と話すのが苦痛なんです。人に笑われるかもしれないから、何もしゃべりたくない、とずっと思ってきました」。

この人を変えたのは、よく行く定食屋の女将さんのひと言だったそうです。「自分で前髪を切ったら、ぱっつんになってしまって、恥ずかしくて。外歩けない、って言ったら、大らかにこう言ってくれたんです。『大丈夫よ。人のことなんて、意外とみんな気にしてないから!』って。笑い飛ばしてくれました。あぁ、それでいいんだな、と思いました」。

この人は、思ったそうです。「この人の息子さんには、私みたいに『人に笑われてる気がする』なんて悩みないだろうな、って。こんな風に言ってくれる親だったら、私も違う人になっていたかも、と思いました」。

その日から、人から笑われてる気がしたら、自分で自分に女将さんの言葉をかけるようにしたと言います。「みんな、自分のことで一生懸命。私のこと、ずーっと考えてるなんてことはないと思うんです。今となっては、なぜあんなに、自分が笑われ続けている気がしていたのか、不思議なくらいです」。

それと同時に最近では、自分の個性を大事にしようと心がけているそうです。「私は、自分を押し殺して生きてきました。人に笑われるんじゃないかと心配で、自分らしさみたいなものを、人に見せないようにしていたと思うんです。でももう、そんな自分に疲れちゃいました。今までしたことのない髪型にし、着る服も変えました。笑われてもいいじゃない!って開き直ったら、生まれて初めて、堂々と生きている感じがしました」。


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