「同じように育てたのに」と言う親。その心理と対処法
「同じように育てたのに」。自分の子供を比べて、そんな風に言う親がいます。そしてその言葉に、傷ついている子供がたくさんいます。「同じように育てたのに」という親の言葉には、どんな心理が隠されているのでしょうか。そこにはどんな問題があるのでしょうか。子供はその言葉に、なぜ傷つくのでしょうか。 ...
「聞いてしまったんです。母と父は、私のことをこう言ってました。『同じように育てたのに。どうして、あの子だけ、ああなっちゃんたんだろう』って」。そう語るこの人は、お姉さんと弟の3人きょうだいでした。
「自分は、そんな目で見られてるんだと知って、悲しくなりました。私なんて、いない方がいいのかもと思いました。だってそうでしょ。同じように育てたのに、3人きょうだいのうち、私だけが『あんな子』になっちゃんたんです。私は出来損ないです」。
どうか、自分を責めるのは今日でおしまいにしてください。あなたは何も悪くありません。
「同じように育てたのに」。それを言う親は、まず間違えなく『毒親』です。そこには、こんな親の本音が隠れているからです。
「自分は、自分の子供をえこひいきすることなくちゃんと育ててきた。平等に、同じことをしてあげてきた。私は親としてちゃんとやってきた。だから、あの子がああなったのは、私のせいじゃない。私の子育ては間違ってない。だって、ほかの子は、立派に育ってるもの」。
それでは、「その子が悪い」と言っているも同然です。ひど過ぎます。
そう言われる子供の多くは、「親からそういう目で見られている」ということだけでも辛いのに、親に申し訳ない、自分が悪いんだ、と自分を責めています。どうか自分を責めないでください。それは100%、親が間違っています。
子供に問題が起きたとき、子供のせいにするのは、毒親の典型です。また毒親は、「そんな風に言ったり考えたりしたら、子供が傷つくんじゃないかな」ということにまったく思い至りません。「同じように育てたのに」・・それを言って、何の意味があるのでしょうか。子供を傷つけることになるってわからない? わからないのです。処置なしです。
そして何よりも、「同じように育てた」という考え方は、子育てとして間違っています。それはなぜか。子供はみなひとりひとり違います。その子供に合わせた接し方をするのが「子育て」だからです。同じように育てたのでは、その子供に合わせた育て方・接し方をしていないことになります。
子供に限らず人には、みな「ニーズ」があります。たくさん食べる人と、そうでもない人がいるように、たくさん甘えたい子供もいれば、そうでもない子供もいます。同じ量だけ食べていれば、みんな同じように満腹になるわけではないように、甘えたいとか、話しがしたいとか、一緒にいたいとか、そんなニーズも、人によって必要量が違うのです。
そのニーズを互いに満たし合って暮らしていくのが家族。いい親は、子供が複数いるときに、みな「同じように」育てたりしません。ひとりひとりの子供と向き合い、その子の個性や特性を見出し、その子供に合ったことをし、その子供が求めているものを与えてあげるものです。
あなたは今、ほかのきょうだいと自分を比べ、自分が劣って感じられたり、親に申し訳ないような、迷惑をかけているような気がしているかもしれません。どうか自分を責めないでください。あなたは何も悪くない。「大丈夫だよ」「迷惑だなんて、思ってないと思うよ」などと、どんなに人に言ってもらっても、きっと気持ちの整理はつかないことでしょう。
それではどうしたらいいのでしょうか。 [...]
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