ACの特徴！「友達を裏切る」を直す方法

アダルトチルドレンの人の特徴のひとつに、「友達を裏切る」ということがあります。そしてそのことに、罪悪感を感じ続けている人も。なぜ、ＡＣの人は、友達を裏切ってしまうのでしょうか。その原因は？　心理は？　そこにはどんな問題があるのでしょうか。それを直すことはできるのでしょうか。 ...

友達を大事にできない。友達を裏切ってしまう。友達から嫌われてしまう・・。友達を裏切ることは、決していいことではありません。しかしＡＣの人の多くは、その生い立ちによって、そうしかできない状況に追い込まれていることが大半です。

なぜＡＣの人は、友達を裏切ってしまうのでしょうか。

答えは簡単です。親のために生きているからです。ＡＣの人は、「友達より親」という選択をせざるを得ないことが多いのです。その結果、友達からは「裏切り者」という目で見られてしまいます。

子供をＡＣにする親は、子供には子供の人生があるのに、それを尊重する、ということがありません。子供はみな、多かれ少なかれみな、親からいいように利用されている状態に置かれます。ある親は、自分の見栄や世間体のために、子供にいい子でいるように強要します。ある親は、自分（親）の子育てに問題があることを隠すために、「どうしようもない子で・・」と子供を悪者に仕立てあげたりします。子供より自分優先。子供を「付き人」のように扱ったり、子供を自分の話し相手にして愚痴をこぼし続けている親もいます。

そのような家庭環境に育つ子供は、親に気を遣い、親に合わせて生きるようになります。ある人は、「自分が見放したら親がかわいそうだ」と親に寄り添うように生きてきたと言います。悪ぶってみたり、やたらと明るく振舞ってみたり、親が期待している自分像を演じるようになった、と言う人もいます。

しかし多くの場合、それに気づくのは大人になってから。子供のうちには、その自覚はありません。「楽しくない」「つまらない」と感じることはあっても、「ウチの親のしていることは間違ってる」とは当然子供は思えないのです。自分が親に合わせていれば、親の機嫌もよく、家庭は安泰です。逆にそうしなければ、自分の居場所が家庭でなくなってしまう危険性があるのです。子供は、自分のためではなく、親のために生きることをよしとするようになっていきます。

通常子供は、小学校中学年頃になると、特定の「仲のよい友人」ができ、その関係が密になっていきます。親よりも友達関係を大切にしたり、親に言えない秘密を友達と共有したりします。「ギャングエイジ」と言われるその時代に、ＡＣの人は既につまづいていることが少なくありません。

それはなぜか。親に気を遣い、親に合わせなければいけないような家庭環境であるために、「親より友達」と言う態度がとりにくいのです。たとえば、友達との約束と、親の用事がぶつかったとき、友達との約束を優先するのが、その年頃の子供です。しかし、ＡＣになった人の子供時代は違います。ある人は言いました。「友達との約束を優先したら、親がかわいそうな気がしました。親を裏切ってはいけない、と思いました。その結果、私は、友達を裏切ることになってしまいました」。

子供の友人関係を尊重する家庭なら、自然とできる友達とのいい思い出や友情を深めた経験が、ＡＣになった人の子供時代にはありません。そしてそのことが、思春期以降のその人の人生に暗い影を落とし、生きづらさとなって、おとなになっても残り続けます。

人を裏切る人は、ＡＣ以外の人にもいます。自分が得するためなら、出世のためなら、名誉のためなら。人を裏切ってでものし上がりたい欲深い人たちです。しかし、ＡＣの人の「友達を裏切る」は、そうではありません。

ＡＣの人の多くが、親と友達との間で板挟みになった苦しい過去を背負っています。そのことに、罪悪感を感じていたり、自分は性格が悪いんだ、嫌われて当然だ、と自分を責め続けていたりします。どうぞ、自分を責めることは、今日限りでおしまいにしてください。

ＡＣの人は、そうやって生きてこなければ、家庭に居場所がなかったのです。ＡＣの人は、性格が悪いどころか、むしろ心の優しい人が多いのです。「親」を見捨てられなかった優しい人だから、友達を裏切るような結果になってしまっている、ということが多い。あなたは何も悪くありません。

そんなトラウマを直すことはできるのでしょうか。「友達より親」という生き方から脱出することはできるのでしょうか。

できます。人はいつからでも変わることができます。きっかけさえあれば、いくつになっていても、アダルトチルドレンの生きづらさから解放されることができます。 [...]

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