子供を男性不信にする虐待親 父親によるDVの実態 (2)
父親のDVにより、男性不信になってしまった人がいます。 ...
「父は、怒り出すと止まらない人でした」。そう語るこの人は、父親から暴力を振るわれることも、しょっちゅうだったと言います。
「普段は、優しい父でした」。しかし今思えば、それが最悪だったと言います。「私は男性不信になりました。どんな男性も、今はニコニコ笑ってるけど、豹変するかもしれない・・としか思えないんです」。
「父に誤解している点があるからと、説明しようとすると、父は顔を真っ赤にして、俺に口答えするな!!とか言いました。足の甲を踏んだり、ほっぺたをつねったり、頭をはたいたり。それでも私がやめないと、最終的には思いっきりビンタされたり殴られました」。父親を怒らせないように、いつも気を付けていたと言います。「でも、どこに地雷があるのかわからない。父親の機嫌が悪いときに話しかけちゃったとか、そういうことでも父はカッとなりました。怖かったです。ものすごく」。
こんなこの人が、ついにキレてしまったのは、25歳のときでした。「父が、お風呂から戻ってきて、怒っていました。理由は、私が使った後、バスマットがビショビショだったから。お前はいつもそうだ!と、眉間にしわをよせ、爆発寸前みたいな顔でグチグチ言い始め、やられるな・・と思ったら、なぜだかこの日は、私の方がキレてしまいました」。
「私は、無言で父に殴りかかっていました。父も殴り返してきて、壁に頭をぶつけて倒れました。父は、倒れた私を真上から見下ろし、すごい形相で、私を蹴り続けていました」。
この人は言います。父親の本性を見たようで怖かったと。「母に、あんたが悪い!と言われました。そんなにビショビショにして、後に使う人のことを考えていない、と。しかも、その程度のことで、父親を殴るなんて、そんな子に育てた覚えはない、と言われました」。
この人は言います。「悲しかった。お母さんも、私のこと、何にもわかってないんだな、と思いました。『その程度のこと』? 私のことわかっていたら、そうは言わないはずです。私がキレたのは、単に怒られたからじゃない。私には、それまでの間に積もりに積もっていた父へのうっぷんがあった。それが爆発したきっかけが、『濡れたバスマットの件』だった。その程度のことで、みたいに言われたことがショックでした」。
生きることが嫌になったときもあったと言います。「私は、その後、鬱になってしまって・・でも逆にそれで救われました。診療内科に行き、それをきっかけに、虐待とかDV(家庭内暴力)の本を読むようになりました。私は、典型的なDV被害者でした」。
今では、職場でも男性とうまくやれるようになってきたと言います。「以前は、身構えてしまうようなところがあったんですけど、世の中、父のような人ばかりでないことがわかってきました。本当に最低の父親です。そして、母も。私の受けてきた暴力や心の傷に思い至れない母も、最低だな、と思っています」。
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