親のパワハラ。特徴と子供への影響 (2)

親のパワハラ。特徴と子供への影響 (2)

パワハラ親を持つ人の中には、自分だけ遺産がもらえず、のちのち後悔することになったらどうしようと、心配になっている人が多くいます。安心してください。遺産相続には「遺留分」というものがあり、なかば親と絶縁状態だったとしても、まったく遺産がもらえないことはありません。 ...

「遺産やらないぞ」と言ったり、それを匂わせたりすることは、大人になった子供に対してパワハラ親ができる「最後の手段」とも言うべきものです。普通の感覚の親は、そんなこと言いません。自分が子供にパワハラしていることを、自ら証明している典型的な言葉です。

そんなパワハラ親とは、どう付き合えばいいのでしょうか。パワハラ親を変えることはできるのでしょうか。

残念ながらパワハラ親は、本人の自覚がない限り一生変わりません。子供にパワハラする人は、会社ではパワハラ上司だったりします。その「体質」が変わることがあるとすれば、本人がそれを治そうと努力したときだけです。しかし、そんな努力のできる人は、最初からパワハラ体質にはなりません。だから結局、パワハラ親を変えることはできないのです。

悲しいけれど、残念だけど、パワハラ親とは、離れるのが一番です。顔を合わせる回数を極力減らしましょう。そして何より大切なことは、自分のされてきたこと、されていることがパワハラである、と知ることが大切です。それを知るだけで、親に奪われた「自分の自信」を取り返すことができます。パワハラに苦しんでいる人は、あなただけではありません。あなたには、味方がたくさんいます。どうぞ、気持ちを強く持ってください。

パワハラ親は弱い人間

パワハラ親は、その偉そうな態度とはウラハラに、その実は、かなり弱い人です。パワハラをする親は、子供を自分の絶対的な「味方」として、側にいつまで置いておきたい、と思っています。それはなぜか、ひとりぼっちになるのが怖いからです。

子供と、感じ方や意見の一致を見ないことは、よくあること。むしろ普通のことです。そんなとき、子供のそれを尊重しようとするのが普通の親。しかし、パワハラ親は違います。

パワハラをする人は、人と意見が違うときに、深層心理では(=本人の自覚はなくても)不安になっていることが多いのです。自分が間違ってるんじゃないか、見捨てられるんじゃないか、と内心怖がっています。そんなとき、人にすがるような態度を取るのではなく、相手に強く出るのが、パワハラ体質の人です。自分から離れていったら、酷い目に会わすぞ、といったことを匂わすことで、自分が孤立することを防ぐ目的がそこにはあります。

親からパワハラされてきた人にとって、親は、逆らうと怖い存在、自分より強い存在。決して越えられない巨大な存在として、自分の前に立ちはだかっているように感じられていることでしょう。しかしそれは虚像です。それに気づいて、生きづらさから解放された人はたくさんいます。ある人は言いました。

「私は親に洗脳されてたのかな。なんであんなに親に束縛されていたのかわからない。今は、親から解き放たれた気分です。私は、親のことを、心から軽蔑しています」。


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