癇癪を起こす父親 心理と対処法 (2)

癇癪を起こす父親 心理と対処法 (2)

そのような男性は、実は、自分の間違えを認めることができない弱い人間なのです。「勘違いしてた!」「ごめん」それが言えません。間違ったことをしても、ダメな人、ってわけじゃない。ごめんと謝ったからといって敗北でもない。それがわかりません。 ...

そのために、自分が間違っていればいるほど激しくキレてしまいます。間違ったことに対する恥ずかしさや、罪の意識が強ければ強いほど、その負の感情を隠そうと、でっかい癇癪玉を爆発させなくてはならなくなるからです。

そんな父親にできる対処はひとつ。自分の身を守ることです。

父親が癇癪を起す家庭では、ほかの家族が、細心の注意を払って暮らしているようなところがあります。父親に癇癪を起させないよう、知らず知らず配慮しているのです。しかし、そのような「気遣い」をしていると、いざ父親に癇癪が起こったとき、「あ、癇癪を起させちゃった」「あんなこと言うべきじゃなかった」と、こちら側にミスがあったかのように錯覚しがちになります。

それが、癇癪持ちの毒父を持ってしまった人の悲劇です。癇癪持ちの父親を持った毒親育ちの人は、責任のないことにまで責任を感じてしまったり、悪くないのに謝ってしまったり、「自分が悪かった」などと自分を犠牲にしてその場を収めようとしたりしてしまう傾向があります。そしてそれこそが、毒親育ち特有の「生きづらさ」になっています。

どうぞ忘れないでください。あなたに何か父親から怒られるような否があったとしても、それは、癇癪を起していい理由にはなりません。「冷静に話をしようよ」「落ち着いて話し合おうよ」「少しだけこっちの話も聞いて」と言いましょう。それでも収まらないなら、自室にこもるなど、距離を置きましょう。音楽を聞いたり、漫画を読んだり、違うことを考え、嵐が過ぎ去るのを待ちましょう。

癇癪を起させてしまった側には、何の責任もありません。言いたいことがあるのなら、癇癪を起さず、冷静に話をすればいい、ただそれだけのことです。

癇癪持ちを直すことができるのは、本人だけです。「父親の癇癪に責任を感じないようにしよう」とぜひ心がけ、あなたの心の健康を守ってください。


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