毒親育ちの心理！「意見が言えない」から立ち直る方法 (2)

「私は、長いこと、自分の意見が言えないことに悩んできました。学校で手をあげて発言することさえ、ほとんどしたことがない。答えがわかっているのに、です」。 ...

この人の父親は、やたらとよくしゃべる人で、子供の話をまったく聞かず、子供に自分の話を聞かせているだけだったそうです。母親は、子供を否定してばかり。何を言っても、そこに少しでも否があれば、徹底的に怒られたと言います。

「でも私は、いったんは、自分の意見を言えるようになっていたんです」。きっかけは、『毒親』という言葉を知ったこと。「自分が毒親育ちだと気づいて、自己主張ができないこの性格は、生い立ちが原因なのだと知りました。自分の意見を言えるようになるためには、自分の意見を聞いてくれる人が必要。親にそれを期待しても無理ならば、聞いてくれる人とたくさん話をしよう、と思いました」。

付き合っている彼に、自分の生い立ちを話したそうです。「話してみれば、彼も毒親育ちでした。ふたりで、互いの生い立ちを話しているうちに、自然と思っていることが言えるようになりました」。

自信をつけたこの人は、親にも自分の意見を言ってみようと思ったそうです。「その頃は、家に帰っても、ほとんど親と顔も合わさず、口も聞いていなかったのだけれど、なぜそんな態度だったのか、話してみようと思ったんです」。しかし、この人の親は『猛毒』でした。

「私の言っていることを否定ばかりしないで欲しいと私は思ってて・・」。この人が言えたのは、そこまでだったそうです。「何バカなこと言ってるの！！　お父さんやお母さんが、あなたのために、どれだけのことをしてあげてるのか、少しはわかろうとしなさい！と言われ、そこからは、ずーっと親がしゃべってました」。

この人の「自分の意見が言えない」という生きづらさは、ぶり返したそうです。「しばらくの間、人に何も言えなくなってしまいました。何か言ったら、相手が怒り出すんじゃないかと怖くなったり、自分には何も言う権利がないような気分になってしまいました」。

いったんは言えるようになっていたのに、ちょっと親と話しただけで後戻り。「はっきりわかりました。自己主張の苦手なこの性格は、親のせいだったんだなって」。

「その話を彼に話したら、そんな親に育てられたら、どんな子供だって、意見が言えない人になっちゃうね、と言ってくれました」。この人はそこからまた、自分の意見を言うことが、怖くなくなったそうです。「自分を守るために、親とは話をしないようにしよう」・・この人は今、自分にそう誓っているそうです。

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