子供に自分なんかいない方がいいと思わせる親。心理と対処法 (2)

ここに、長年そう感じ続け、そしてついに、それを克服できたという人がいます。 ...
「私は父から、言葉の暴力を受けてきました」。そう語るこの人の父親は、子供への叱り方が、病的に厳しい人でした。
「父は、本当に怖い人でした。一度怒り出すと、これでもか、というくらいに怒ります。たとえば、宿題をしないでテレビを見てた。叱られてもいいと思うんです。問題なのは、その後です。私の人格否定にまで発展しました」。
「いつもお前はそうだ、と続きます。あのときも、そのときも、お父さんはお前に失望させられた、と言い連らなれます。そして、私の性格のまずさへと話は発展します。反省が足りない、注意力がないし、謙虚さが足りない、お前はどうかしてると。そして最終的には、そんな私が、お父さんやお母さんを、常にイライラさせたり、失望させたりしている。お前にはガッカリだと。何かミスを犯すたびに、私は、悪いところだらけの人間のように感じました。母はいつも、それを黙って見ているだけでした」。
小学校高学年の頃から、誰とも打ち解けず、あまりしゃべらなくなったと言います。「私は次第に、自分はいない方がいいのではないかと思うようになりました。自分にそのつもりがないのに、いつのまにか私は、お父さんやお母さんをイライラさせたり、ガッカリさせている。そんな自分なんか、存在してるだけ迷惑で、いない方が友達にとっても学校にとってもいいんじゃないか、としか思えませんでした」。
父親の態度が、間違っていることに気づいたのは、それから20年も後のことでした。「毒親という言葉を知りました。私は、言われるべきではない言葉を、言われ続けてきたんだと初めて気づきました」。
過去に言われて嫌だったことを、ノートに書いたり、人に話したりして、自分を少しずつ癒していったと言います。
「自分なんかいない方がいいと実は思ってる、なんてことを人に言ったら、めんどくさいヤツに思われるに違いない、と思ってました。でも、ある友達が言ってくれたんです。『わかるよ。あなた、すっごく優しいもん』と。あぁそうなのか、と思いました。自分がいない方がお父さんやお母さんにとって幸せなら、私は消えてなくなっちゃっていい、そんな風に思う子供だったんだなと」。
ある夜、心の中で、自分で自分にこう語りかけたそうです。「あなたは、親思いの優しい子だよね。でもその優しさは、親には届かなかったんだね」と。「涙が溢れました。でもそこから私は、少しずつ変わりました。私の優しい性格は、悪いものじゃない。私は今、ボランティアをしてるんです。私の優しさは、もう父や母には向けません。優しくしても仕方のない人に、優しくし続けちゃった、それが私の間違えだったと今は思っているので。ボランティア活動は、私の癒しなのかも。ありがとうとよく言われるけれど、私の方こそありがとうだよ、といつも言います。それは、私の本心なんです」。
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