栗原心愛さんを虐待死に追いやった父親の異常性格
父親から虐待を受け、小学校4年生の女児が命を落とすという悲しい事件が起きました。千葉県野田市の栗原心愛(みあ)さんは、「お父さんからいじめを受けている」と学校のアンケートに記し、SOSを発信していました。それにも関わらず、誰も心愛さんを救うことができなかったのはなぜなのでしょうか。心愛さんを死に追いやった父親とはどんな人だったのでしょうか。 ...
事件の概要
千葉県野田市で、小学4年生の栗原心愛(みあ)さん(10)が亡くなりました。心愛さんは、日常的に父親から虐待を受けていたと見られ、父親の栗原勇一郎容疑者(41)が、傷害容疑で逮捕されました。
死亡時の心愛さんは、肺に水がたまっており、胃にほとんど何も残っていなかったそうです。父親は、心愛さんの両腕をつかんで引きずったり、浴室の床に顔を打ち付けたり、胸などを圧迫する、といった暴行を加えていました。しかも、父親のスマートフォンには、虐待の様子が動画や静止画で残っていました。
心愛さんは骨折していましたが、両親は心愛さんを医療機関に受診させず、放置していました。母親は、「外に出ないように強く命じたし、見張った」と供述しており、家族ぐるみで心愛さんへの虐待を隠そうとしていたと見られています。
心愛さんのSOS「お父さんにぼう力を受けています」
心愛さんは、沖縄県糸満市から千葉県野田市の小学校へ転入して2ヶ月が経った2017年11月に、学校のいじめアンケートに「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」と回答しています。
心愛さんは、SOSを発していました。救えるはずの命でした。なぜこのようなことになってしまったのでしょうか。
普通に見える父親
これだけの情報に触れれば、酷い父親であったことは明らかです。私たちはこんなとき、いかにも暴力的な、怖そうな雰囲気の男性をイメージします。
しかし外見は、いたって普通。「いかにも虐待してそう」といった風貌ではありません。むしろこの父親は、愛想のよい(元同僚談)、腰の低い人(近所の人談)という評判でした。これは、心愛ちゃんのケースだけではありません。子供を虐待している親は、そうは見えない、そればかりか、むしろ一見「いい人」のことが多いのです。それはなぜなのでしょうか。
外でいい顔をしている人は、ストレスがたまります。そしてそのストレスを家庭で発散させます。外でいい人ぶっている反動で、家の中でやたらと偉そうに振る舞いたがる、そんな性格の人は意外と多いものです。そしてそのような人は、その矛先を弱いものに向けがちでもあります。強い人に逆らえないから、弱いものにしか威張れないからです。子供は、そのような性格の親の恰好のターゲットになってしまいます。
いかにも怒らせたら怖そうな人には、周囲の大人も警戒をしたり疑ったりするでしょう。しかし、一見「普通の人」に見える親に対しては、先入観を捨て、子供の言い分を100%信じようという心構えでなければ、その本性を見破れません。外面のいい虐待親に元で育つ子供の多くが、虐待されていることだけでなく、自分の言葉を周囲の大人に信じてもらえないことにも傷ついています。
外面のいい虐待親は、言葉巧みで、人を操ることが上手い人でもあります。そのため、子供が保護されても、子供を取り返すことに容易に成功してしまいます。児童相談所などの機関は、その言動を厳しく見極め、そこにある嘘を見破り、子供を守ることを最優先に対処して欲しいと思います。
この父親には、もうひとつ、子供を虐待する親によく見られる要注意な異常性格が見られます。 [...]
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