【認知症父の入院1】精神病院に医療保護入院しました
老父の認知症。突然の発症から入院治療、退院までの全記録
父が認知症(?)になりました。父85歳。正確には、認知症なのかどうかわからないのだけれど。突然わけのわからないことを言って暴力を振るい、警察官3人に取り押さえられ、精神病院に緊急入院となりました。入院から退院まで、実にいろいろなことがありました。詳しく記録したいと思います。 ...
父85歳。母80歳。ここで言う「両親」は、私の夫の親です。両親は、東海地方に住んでおり、夫と私は東京暮らし。夫はひとり息子できょうだいはいません。私にとって両親は「義父」「義母」ですが、ここでは父、母と書きます。
父の病状
それは12月3日の夜遅くのことでした。父は自宅で、「ネズミがいる」と幻覚を見ながら錯乱状態でハサミを振り回し、人を殴って怪我をさせ、警察に取り押さえられ、精神病院の閉鎖病棟、しかも「隔離室」に医療保護入院させられました。
母いわく「お父さんの様子が数日前からおかしくなった。『ネズミがいる』と幻覚を見て、押し入れや引き出しをひっくり返したりハサミを振り回したりした。それを止めようとすると、逆上し暴れて手がつけられない。動物のような唸り声をあげて、別人のような目つきで睨まれて怖かった。殺されるかと思った」。電話をくれた母はひどく怖がっており、パニック状態でした。
父は、母が助けに呼んだ親戚のYさんを殴って怪我させました。Yさんがその場で警察に通報。父の暴れっぷりは相当なものだったようで、警察官3人でやっと取り押さえられたほどだったそうです。警察から、地域唯一の精神病院であるS病院へ。しかし、あいにく満床で、隣市の精神病院「A病院」(イニシャルではありません)に救急車で搬送され医療保護入院となりました。
医療保護入院
これは、入院時に病院からもらった書類です。「医療保護入院」とあります。初めて知りましたが、入院には「任意入院」「医療保護入院」「措置入院」があるそうです。患者本人の同意の上で入院するのが「任意入院」なら、「自他を傷つけたり、もしくはその可能性が高いケース」などで強制的に入院させられるのが「措置入院」。父の場合には、同居家族(保護者)である母の要請による入院「医療保護入院」でした。
入院した精神病院について
父は、警察に取り押さえられた後、両親が住む地域唯一の精神病院「S病院」で診察を受けました。しかしタイミング悪く満床。「前日まで、ひとつ空きがあったんだけど・・」ということでした。その夜のうちに(深夜)救急車で隣の市の精神病院に搬送され入院となりました。
父が入院した病院は、6つ以上の病棟、400近い病床を持つ大きな精神病院です。父はその中でも、閉鎖病棟、その中でも「保護室(隔離室)」に入りました。部屋にあるのはトイレだけ。家族も入室禁止。強化ガラスの窓ごしに、中の様子が見えるようになっていたそうです。
父は、隔離室に7日間いた後、同じ閉鎖病棟内の普通の病室(相部屋)に移動し、4月2日に退院するまでの約4ヶ月間を閉鎖病棟内で過ごすことになりました。
治療の見通し
これは入院時にもらった「入院診療計画書」です。
病名:認知症疑い
症状:幻視、興奮状態
治療計画:入院して薬剤調整を行います。
検査内容及び日程:採血、胸部X線、頭部CT、心電図など必要に応じて行います。
推定される入院期間(うち医療保護入院による入院期間):11ヵ月
「推定される入院期間」の欄には「11ヵ月」と書いてあります。「ネズミがいる」と幻覚を見ながらハサミを振り回した父。親戚の男性を殴って怪我させ警察沙汰。「お父さん、完全に壊れちゃったな」と思いました。85歳という年齢を考えても、社会生活に戻るのはもう無理で、「少なくとも11ヵ月という意味で、一生精神病院暮らしなんじゃないか?!」と思っていました。
しかも、父が入院した精神病院には、閉鎖病棟だけでなく、普通の「精神病棟」もあります。閉鎖病棟から出られたとしても、普通の病棟に移り、病状が落ち着いてから退院になるのは当然の展開だろうと思いました(そうでなくては困る!とも)。「退院できたとしてもまだまだ先」と思っていました。
病院からの初めての連絡
病院から初めて電話をもらったのは、入院後わずか数日、隔離室にいたときでした。「落ち着かれましたよ」とのことでした。電話をくれたのは「Fさん」(イニシャルではありません)という女性の方でした。
「落ち着かれました」と言われても、「あぁよかったです~。いつ退院できますか?」などと即答できるはずありません。ハサミを振り回し、止めようとした母に逆上した父。「殺されるかと思った」と母は完全に怯え切っているのですから。
しかも「落ち着かれました」の詳細がサッパリわからない。治ったから落ち着いているのか、薬で抑えているから落ち着いているだけなのか。父はこの頃、家に電話をしてきており(看護師さんにかけてもらったようです)、明らかに昔の父とは違うと母は感じています。いつでも偉そうに命令口調で母と話す父でしたが、「ねぇぇぇ・・来てくれたのぉ・・?」とおっとり優しい話しぶりで会話も続かなかったそうです。こんな状態で「落ち着かれました」と言われても、母が安心できるわけがない。「お医者さんと話がしたいと」母が言うと、Fさんは「担当医から電話させます」と言いましたが、電話はかかってきませんでした。
担当医について
父の担当医は、M先生(イニシャルではありません)という方でした。この先生、驚くほど患者家族と話をしてくれません。Fさんに「担当医から電話させます」と言われたものの電話がかかってこなかったことは1度や2度ではありません。母が病院に出向いたときにも会ってくれません。私は「本当にその先生、実在してるの?」と、途中で疑い始めてしまったくらいです。
診療明細書には、たくさんの検査項目が並んでいましたが、結果についての説明は一切ありませんでした。父が飲んでる薬についての説明もなし。今後の見通しどころか、病名すら聞き出せません。(薬の名前のところにある手書きの文字はネットを検索して自分で調べたメモです。)
母が初めて担当医と話をしたのは、入院から4ヵ月目、ナント退院前日。そのとき担当医から言われたことも、首をかしげたくなるようなものでした。この話は、また後ほど・・。 [...]
人気の記事
ダメな親診断【セルフチェック】
燃え尽き症候群セルフチェック
心理的虐待ダメージ診断(旧:毒親洗脳度チェック)
アダルトチルドレン セルフチェック
モラハラ親チェック【無料診断】
親ストレス診断
人間不信診断【セルフチェック】
メンタル弱い度チェック
毒父チェック【無料診断】
共依存度診断【セルフチェック】