【認知症父の入院4】退院前日に担当医と初面談

【認知症父の入院4】退院前日に担当医と初面談

担当医と初めて話ができたのは、なんと入院から3ヶ月を過ぎてのことだった・・

これは、[認知症父の入院記録3] からの続きです。

母が、担当医の先生と直接話ができたのは、父の退院前日の4月1日、入院から丸4ヵ月、入院費用をすべて支払い終えた日でした。「退院することが確実になってからじゃないと、主治医と会わせてもらえないんだ」・・この段取りの良さ(嫌味です)にもかなり驚いたけれど、それ以上に驚かされたのは、担当医からの説明内容でした。

最初で最後の担当医との面談

退院前日に行われた担当医との面談は、母と担当医との「最初で最後の面談」となりました。聞きたいことはたくさんあったはずです。しかし最後まで、何もわからず仕舞い。いえ、さらに混乱させられただけでした。

退院前日に「再発するかもしれません」

担当医から「再発するかもしれません」と言われたそうです。再発?そりゃ初耳です。4ヵ月入院していて、2ヵ月前から退院を促され、1ヵ月前には「退院してください」と最後通牒まで突き付けられたのに、「再発の可能性あり」なんて一度も言わなかったじゃない。しかもそれ、退院前日に言うの? 退院の日時が確定し、入院中の費用すべて支払った日に、初めてそれ言うの? ズルイよね・・。 ...

「再発するかもしれないので、S精神病院(両親が暮らす地域唯一の精神病院)に行ってください。紹介状を書きます」・・突然そんなこと言われて「あぁそうですか。病院行きます」なんて言えるはずがありません。母はこの数ヵ月、病院側(Fさん)から、「しっかりしておられます」だの「落ち着いておられます」だのと言われています。「もう何もすることはないので・・(だから退院してください)」と治療の必要がないようなことまで。

担当医から伝えられたことは「再発するかもしれない」「紹介状持ってS病院へ」。父の病状についての詳しい説明はありません。入院直後には、こんなにたくさんの検査を受けていますが、その結果についての説明も何もありませんでした。



これは、入院1ヵ月目に行われた数々の検査の記録。血液検査や尿検査、CTなど画像診断のほか「認知機検査心理」といった文字も見えます。父に認知症の傾向があるのか知りたかった。その結果を教えて欲しかった。それを教えてくれないのはむしろ不自然に思えます。父は、入院期間中の4ヶ月間ずっと、アルツハイマー認知症の進行を抑える薬「レミニール」を飲んでいます。退院時には、3週間分渡されています。しかし、Fさんから言われるのは「しっかりしておられます」「落ち着いておられます」ばかり。認知症らしき言動についての指摘も一度もありません。認知症ではないのに、認知症だってことにしておきたかった??とさえ思えてきます。(この検査の結果は、退院後、思いがけないところからわかることになります。それについては後ほど詳しく。)

担当医、患者家族を脅す

担当医との初面談。病状についての詳しい説明はなく、質問しても納得のいく答えがもらえない。母は食い下がったようです。しかし最終的には、脅しとも取れるこんな言葉を投げかけられ、最初で最後の担当医との面談は強制終了となりました。

「S精神病院に行ってください。S病院に行って主治医を作っておかないと、大変なことになりますよ。再発したときに主治医がいないと、病院から入院を断られて、ここよりもっともっと遠い病院に入院させられて困ったことになるんですよ!!」。

主治医がいない病院には、緊急時入院できないって本当? 出産のときに検診とかちゃんと受けておかないと、急には受け入れてもらえないっていう話は聞くけど、精神科もそうなの? そんな話聞いたことないけどな。実際、母の知人はS病院に普通に緊急入院できてるし・・。

この先生、何か勘違いされていないでしょうか。父がS病院からこのA病院に救急搬送されて医療保護入院になったのは、S病院に主治医がいなかったからではなく満床だったから。S病院にはその時「1日違いで塞がってしまいました」と言われています。S病院は、両親が暮らす人口8万人の市の唯一の精神病院。急速に高齢化が進み、父のような患者がたくさんいるのでしょう。以前は、患者家族との面談なども受け付けていたようですが、今はすべて断っているようです(母も、退院後のことを相談しようと申し込みましたが断られました)。S病院に入院や転院を断られても、それは主治医がいないからじゃない。

何がなにやら。「この先生、頭大丈夫?」。失礼ながら、そんな言葉が浮かんできて、なんだかポカンとしてしまいました。「その人、本当にお医者さんなんだろうか。本当は医師じゃないのに代理でやらされてるだけとか? 研修医? 私たち、ものすごく難しい患者だったかな。父はせん妄起こしてハサミ振り回して警察に取り押さえられちゃった『ヤバイ患者』だし、その家族は家族で、医者と話がしたいってしつこく言ってなかなか退院しないし・・」。この医者が心配になってしまった(笑)。あまりにも唐突だし、支離滅裂です。

退院時に渡された書類

これは、退院時に病院から渡された書類。「(精神科)退院療養計画書」です。


退院後の治療計画:今後はS病院へ通院してください。
退院後の療養上の留意点:内服を忘れず、生活リズムが大きく崩れることのないようしてください。
退院後必要となる保険医療サービス又は福祉サービス:デイサービス等を活用してください。
その他:なし

退院後の治療計画の欄には、「S病院へ通院してください」と書いてありました。なんだかこの一文がマヌケに見えてしょーがなくて吹き出してしまいました。精神病院を退院するときの指示が、「精神病院に行ってください」ってどーなのよ。継続治療が必要とか、今後も飲み続けないといけない薬があるとか、そういう説明を受けているならわかるけれど、そうでは全くない現状を考えると「4ヵ月も入院してて、結局ほかの病院に丸投げなの?!(笑)」としか思えませんでした。

退院証明書に「認知症」の文字はなし

これは、退院時にもらった書類「退院証明書」です。

主治医と面談してみてもなお、父の病気についてわからないままでしたが、そしてやっぱり書類を見てもわからない(笑)。傷病名のところに「急性一過性精神病性障害」とあります。しかし「認知症」の文字はありませんでした。それにはかなり驚きました。あの時Fさんには、認知症だって言われたんだけど・・? [...]


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