「子供お断り」の店は儲かっているのか (2)

「客数や売り上げだけを考えるのなら、お子様を断らない方がいいです。立地にもよると思うけれど、僕はそう思います。お子様を断ると、来店チャンスは、半分以下になります。何人かのご友人で来店しようとした場合、その中にひとりでもお子様連れの方がいれば、ウチの店には来れないことになります。常連のお客様からは、孫を連れてきたいんだけど、という声もよく聞かれます。しかしそれもお断りしなければなりません」。 ...

売り上げは、最盛期の半分だと言います。昨今の景気低迷や外食離れの影響もあるでしょう。しかしそれがあっても、子供連れを受入れていれば、間違いなく売り上げは今よりいいだろうと言います。それでも、お子様連れを断っているのはなぜですか？

「もうウンザリです。お子さま連れを受入れていた最初の10年で、妻も僕も疲れ果ててしまいました。もう２度とゴメンです。当時はアルバイトの人も何人か雇っていましたが、今は、妻とふたりで営業しています。客数が減ったのなら、人件費をかけずにコンパクトにやっていこうという方針にしました。今は、お客様から理不尽な要求を突き付けられることも、物を壊されることもなく、前より格段にいい状態になったと思います。それに・・ここの数年、人手不足が深刻になってきて人を雇うことが難しくなっている昨今、早めに夫婦ふたりの営業形態にしておけて、結果的にはよかったかな、と思っています」。

売り上げが半分になったとしても、お子様連れはごめん！・・よっぽどのことがあったんだろうな、と思わざるを得ません。また店主の「子供がウルサイのではなく、親のマナーが悪かった」という言葉が重く感じられます。子供嫌いの人を作っているのは、マナーの悪い「親」。世間の親たちにはよく考えて欲しいと思います。

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