【認知症？父の要介護認定１】申請からデイサービス開始まで (2)

5.ケアマネージャーの選定

その場で市の福祉課の人に、「お知り合いのケアマネージャーさんはいますか？」と聞かれたそうです。母には、ケアマネージャーの知り合いがいたので、その人の名前を言ったら、市の人は「その人をケアマネージャーにしたいんだな」と受け取ったらしく、家からかなり離れた場所にあるその事業所からすぐ電話がありました。 ...

母からその話を聞き、夫はその日のうちにすぐそれを訂正するように言いました。「市役所に電話してこう言って。その人はケアマネなんだけどお友達で、その人にケアマネをしてもらいたいということではない。家の近所の事業所を紹介してください。そう言って」。福祉課は、家から歩いて５分くらいのところのケアマネ事務所に連絡を取ってくれ、ケアマネさんから電話がきました。

6.ケアマネージャーと面談

ケアマネージャーさんは、「退院後、入浴介助がないと風呂に入れない」と訴えている母のために、父が退院した日のうちに家に来て「面談」をしてくれました。父がへそを曲げなきゃいいけど、と心配していたのだけれど、教員をやっていた父は顔が広く、そのケアマネさんと顔見知りだったようで、楽しく雑談をして面談終了。父は母から「風呂が壊れたからデイサービスに行って」と言われていたらしく、父は介護保険サービス利用のための面談を受けたとは思っていないようです。単なる「風呂の打ち合わせ」？　そのくらいの認識のようです。

ひとつ間違えば、「デイサービスなんか行かない」とキレてもおかしくない父です。ケアマネと知り合いだったということも大きいけれど、高齢の方を立てながら、親しみやすく、警戒心を抱かせないように、初対面で父から「お試しデイ」への参加を取り付けたケアマネージャーさんはプロだな・・などと心底感心しました。（嫁の立場の私は、それが上手くないから父とトラブったんだろうな！という過去もあり・・！）

7.「お試しデイ」。デイサービス契約へ

火曜日に退院してきて、その日のうちに面談。そして、木曜日には「お試しデイ」でデイサービスの体験をし、入浴させてもらい、父はご機嫌に帰ってきました。家に帰るなり「続ける」と言い契約となりました。

契約書です。

そのデイサービスは、ケアマネージャーさんが所属している事業所が運営しているデイサービスです。ケアマネージャーは「ケアマネ事務所」に所属しているようですが、そのケアマネ事務所は独立したもののこともあれば、ケアマネ事務所をやってる会社や事業所が、同時にヘルパー派遣やデイサービスを運営していることもあるようです。

ケアマネさんが決まったら、多くの場合、その事業所なり会社がやってるデイサービスを利用することになるんだろうな、と想像していましたがその通りでした。しかし無理に「自分のところのを使ってくれ！」と押し付けている感じでは決してなく、そこが気に入らなければ、ケアマネさんはほかの事業所のデイサービスを勧めてくれたんだろうと思います。

8.デイサービスを利用する

火曜日と金曜日は、人気があるそうで空きがなく、月曜日と木曜日の週２回になりました。これは特に「週何回にしますか？」とか聞かれ「２回でお願いします」とかこちらが言ったわけではなく、わりと混んでいて空きがない。先方から「週２回でどうでしょう？」みたいな話だったようです。

デイサービスは９時から16時。意外と長い時間、預かってもらえるものなのだなと思いました。介護者は息抜きに、もしくは、仕事にも行けるかもしれません。

８時３５分頃にお迎えが来ます。（どうも「お迎え」というと、高齢父のお迎えです。違うお迎えを連想してしまって・・お父さんゴメン！）父はデイサービスの日を楽しみにしているようで、その日は早起きなのだそうです。

月に１度、口腔ケアがあります。父は歯がないので、口腔ケアはいらないのでは？と、思ったのだけれど、スポンジ歯磨きなるものを覚えて帰ってきて、自発的にやっています。歯ブラシの柄の先にスポンジがついているもののようで、歯茎を磨くのだそうです。

デイサービスでは血圧を測ってくれるそうです。以前父は、毎月病院に行き、高血圧の薬をもらっていたのだけれど、今は高血圧でもないそうで、デイサービスで測ってもらえるからと、どこにも病院にかかっていません。

費用

介護サービス利用負担割合「２割」、デイサービス週２回。１ヵ月の費用は、おおむね￥13,000。デイサービスでは昼食を出してもらっています。昼食は介護保険適用外。利用している事業所は、かなり良心的なお値段で１食６００円。１ヵ月にすると￥4,800（概算）。

こうしてデイサービス利用開始までなんとかこぎつけました。いいケアマネージャーさんとデイサービスに恵まれて本当によかったです。父の入院から４ヵ月。ここまでいろいろなことがありました...（遠い目）。実は、母は一度、要介護認定の申請をして取り下げもしています。何があったのか。この話はまた次回。続く。

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