【認知症父1】父が下痢。母の介護疲れ
老々介護。高齢父が下痢をして老母がパニック。遠隔介護の私たちは・・
母からメール。お父さんがまた狂ったと。
高熱が出て、病院で点滴してもらって治ったのはよかったのだけれど、抗生物質が効き過ぎた? ひどい下痢になってしまったらしい。下痢4日目。「お父さんの様子がおかしい。また頭がおかしくなったみたいだ」と母から連絡がありました。 ...
去年父は、お兄さんが亡くなったときにせん妄を起こし、「ネズミがいる」と幻覚を見て家をメチャクチャにし精神病院に緊急入院したのだけれど、今度もそのときにちょっと似ていると、母は完全にパニックでした。
しかし、母の言うことはおかしい。「お父さんの様子がおかしいから、レミニール(認知症の薬)飲ませていいか?」。それが、ひとり息子である私の夫のところに来た最初のメールでした。
なぜ認知症の薬が家にある?
この「レミニール」は、入院していた精神病院を退院するときに持たされた薬ですべて飲み切ったはずです。どうして家にまだ残っているのかがわからない。こういうときのために取っておいた?? こういう用途(興奮状態を収めるような)で飲む薬じゃないと思うけど。
「なんでまだレミニールが家にあるわけ??」と夫。病院から渡された3週間分のレミニールを飲み切ったとき、今後も継続して飲ませられるように精神科に通うのかどうするのか話し合い、やめておこうと決めたはず。なぜお母さんは、レミニールを隠し持っているの? なんだか母は「また頭、おかしくなるに違いない」そんな目でお父さんを見ていたんじゃないかと気分が悪い。精神病院退院してくるときに、「一度ああいうことがあったからといって、頭おかしい人みたいな目で見るのはやめよう」とお母さんと、ひとり息子である夫、そして嫁である私、3人で話したじゃない!
ストレスのたまっている父の様子
父がその場にいるので、電話はできず母とはメールでやりとり。まとめるとこんな感じ。
・お父さんが言うことを聞かない。
・高齢者向け配色サービスの弁当を食べなくなった。味が薄いとか言って完食しない。ワガママになっている。
・デイサービスに行かないと言っている。
・喉が痛いと言ってるのに、病院に行きたがらない。
・この4日間、お父さんの下痢が止まらないから、私は本当に大変でした。
とのことでした。
父はひざが悪く、トイレに駆け込むことができなかったと思う。それでオムツをしたらしいのだけれど、すぐ汚れて交換したり、ひょっとしたらシーツや床も汚れたり、大変だったんだろうなと思う。下痢便でオムツを汚してしまう父も。それを始末する母も。
そして思いました。お父さんは、精神的にもかなり参ったのではないかな、と。昔なら、トイレに駆け込むことができるのにできない。オムツするハメになってる。情けなかったり、恥ずかしく感じていたり、お尻がベタベタ気持ち悪くて、ストレスたまっていると思う。
人の気持ちがわからない母
そこに追い打ちをかけるような母の態度。さらに父はストレスがたまり、限界に達し、今まさに爆発してる!! そんな状況で母は夫にメールをしてきたのではないかということは、展開としては容易に想像がつきました。
母はちょっと、、いうより、かなり人の気持ちがわからない。そして共感的な態度を取ることがひどく苦手。そしてその態度が、父をイライラさせていることは、昔からしょっちゅうありました。
なんでも聞けば、母は、高齢者向け配食サービスの昼・夜2回の弁当を「味が薄い!」とキレて父が食べなかったとき、「今まで食べてたのに、なんで急にそういうこと言うのよ」と叱り、「健康にいいんだから」と塩とか醤油とかかけることさえ禁止していたらしい。
ストレスが溜まるとおかしくなる父
まとめるとこういうことだと思う。
・下痢が続き、4日間眠れなかった。
・ひざが悪くトイレに駆け込めない。オムツになった。
・かなりの軟便だったようで、すぐもらしてしまう。体が言うことを聞かないし、情けなかったり、恥ずかしかったり。イライラする。
・デイサービスに行ければ気分転換になるのだけれど、具合が悪くて行けない。
・デイサービスに行ってウンコもれちゃったら恥ずかしい、だからもう行きたくないとか思っている。
・ストレス溜まってるところに、母は弁当に塩さえかけさせてくれない。
・ちょっとでも自己主張すると「ワガママ」ということになりイロイロ怒られる。
深層心理では、母に怒っている父
昔から母は父の行動を制限するところがあり、お父さん、ストレスたまってるのかな、と思うことがありました。父は、そのストレスを母に直接ぶつけることはあまりなく、むしろ、ひとり息子である夫とか、嫁である私に意地悪言ったりします。
最初は泣いていた私も途中から、お父さんは、お母さんに対する不満やイライラを私たちにぶつけてるんじゃないかなと思うようになりました。父は完全にアル中なのだけれど、ベロンベロンに酔っぱらって、ストレス解消していたのかも、と思う。でももう歳で、飲みには行けない。父85歳。ここに来て、長年溜まった母への怒りが、母にストレートに向かうようになってるのかな、と思ったりもする。
デイサービスが唯一の息抜き
そんな父にとって、唯一の息抜きはデイサービス。デイサービスに週2回行けていたときはご機嫌でした。しかしここに来て高熱を出し下痢をし、2週間のお休み。お母さんとふたりきりの生活は、父にとってかなりストレスらしい・・それを痛感しました。
父が精神病院に入院したとき、母は「お父さんを施設に入れてしまいたい」と言っていたのだけれど、費用面でそれはちょっと無理なお願いで、諦めてもらったという過去もあります。「いつまでもつかな。お父さんを介護施設に入れて別居させないと無理な時が近々やってくるかもね」と思いました。介護が大変だから、というよりは、夫婦仲が悪すぎて同居が無理だから、そんな理由だな、と思いました。
後半は、そんな母に打った手をご紹介。 [...]
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