【要介護1】父はやっぱり認知症じゃなかった

【要介護1】父はやっぱり認知症じゃなかった

精神病院では認知症の薬が出されていたのだが・・どうも認知症ではないような。

父86歳。要介護1。今週も夫は、父がデイサービスに行っている時間帯に、母に電話をしました。父の様子を聞くためです。父は、3ヵ月ほど前まで精神病院に入院していました。「認知症?」と思っていました。でも、どうもそうではないような・・。 ...

精神病院に4ヵ月入院していた父

父は精神病院の閉鎖病棟に入院していました。せん妄を起こし、幻覚を見て、母に暴言を吐いたり、物を投げたり、壊したり。服を抱えたままお風呂に入ったり、ゴミ箱におしっこしたり。最終的には、親戚の男性を殴って怪我をさせ、警官3人がかりでやっと取り押さえられ、そのまま精神病院の隔離室になかば「強制収容」のようにして、医療保護入院となりました。

父は認知症だと思っていた

家族(母、ひとり息子の夫、嫁の立場の私)はみな、認知症だと思いました。「認知症って、こんなに急に発症するの?」「こんなに突然、人が変わったようになっちゃうものなの?」。家族はみな首をかしげましたが、父は86歳。年齢が年齢だけに、認知症だろうと思いました。

病名さえ教えてくれない病院

不思議なことに、入院していた精神病院は、父の容体について何も説明してくれませんでした。認知症なのかどうなのかも。認知症のテストらしきものはした記録は「診療明細書」に残っていましたが、結果も教えてくれません。担当医は逃げ回っている感じで、どんなに「先生から説明が聞きたい」と言っても、患者家族に会ってくれませんでした。

退院のときに渡された書類を見て、私たちは父の病名が初めてわかったのだけれど、そこにあったのは「急性一過性精神病性障害」。どうやら父は、発症する直前に親しくしていたきょうだいを失くしており、それがショックで正気ではいられなくなってしまったようでした。

父を認知症だと思い込んでいる母

父は、4ヵ月の入院で、すっかり元通りとなりました。病名がわかってみれば、病気の原因も察しがつき、認知症ではないのでは?と思われました。しかし同居する母は、違います。母は、父の入院中から「頭の病気は治らない。だからまた暴れると思う」とかなりの偏見に満ちた目で父をみており、介護施設に送ってしまいたいと言っていました。それは同居を再開した今でも変わらず、何かちょっとでも父におかしな点があると、「やっぱり・・」と思うようです。

絶対に父から目を離さない母

父は「要介護1」。ひざが悪くひとりでの入浴が難しいということで、デイサービスに週2回行って入浴介助を受けています。父を家に引き取ることを嫌がっていた母の負担が減るようにと、退院を機に、高齢者向け配食サービスを利用するようになりました。毎日ちゃんと完食し、デイサービスにも進んで行っている。退院後の父の生活は、上々の滑り出しに見えます。

しかし母は違います。母は、いつ父がまた頭おかしくなって暴れ出すかわからないと、父が家にいるときには、外出もせず、かたときも目を離しません。夜も。父のベットの横にソファーを置き、そこで母は寝起きしているそうです。夫が「よく寝れないでしょ?2階の自分の寝室で寝たら?」と母に言っても、「そうもいかないから・・」と母は言っていたそうです。

「そうもいかないっていうのは、何がどうそうもいかないんだろうか??」と私は夫に聞きましたが、夫も「さっぱりわからん!」。父は、確かにひざは悪いけれど、ゆっくり歩いて自分でトイレにも行くし、歯も磨くし、自立した生活ができています。

介護が必要なのは父ではなく母?!

私からすると、父ではなく、母が異常に見えます。目を離しても、父はもう大丈夫でしょう。母は、自分の生活を取り戻していっていいはずです。むしろそうした方が、父も安心するでしょう。でも母は、暴れ出すに違いないと父のことを疑い続けている。だから、目を離せない。監視するように父にへばりついている。

そんな母の態度に父がストレスを溜め、父がまた狂ってしまわないか?!と心配していたのだけれど、この問題にうまく対処してくれたのは、その「父」でした。 [...]


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