87歳父。息子のプレゼントを初めて喜ぶ

帰省時の手土産を一度も喜ばなかった両親（毒）でしたが・・

義両親（夫の両親。ここでは両親と書きます。）の話です。実家に帰省するとき、よく手土産を持っていったりするけれど、私の場合、それを喜ばれたことがない。結婚して２６年。手土産とか贈り物には嫌な思い出しかない私だけれど、今年は違いました。 ...

手土産を喜ばない両親

夫はひとり息子。きょうだいはいません。夫は今から２６年前、新婚当時から言っていました。「ウチの実家に手土産とかいらないと思う」と。そうは言っても・・と最初の数年は、夏に帰省するとき準備しました。いわゆる「東京土産」。しかし、律儀な私もさすがに２年くらいでやめました。なぜって、喜ばれないから。喜ばれないどころか、困らせてるみたいだから。

誰の手土産も喜ばない

実家に帰ると、親戚やら知人やらにもらったおせんべいだの、クッキーだの手土産が封も開けられずに置いてありました。「いらないからあげるよ」などと言われて、私が全部食べました。

人には好き嫌いがあるから、頂いたものをすべて美味しく食べろとは言わないけれど、贈った人の気持ちを考えれば、もう少しうれしそうな反応とか、少しくらい手をつけるとかあってもいいような・・。私の持っていった手土産も、結局のところ、「いらないもの」「もらって迷惑なもの」なのかと思ったら、贈るだけご迷惑かもと思って、私は夫の言うとおり、実家に手土産を準備するのをやめるようになりました。

好き嫌いの多い両親

両親は好き嫌いが異常に多い。父は、野菜を一切食べず、母は、野菜しか食べない。父は野菜を、母は肉魚を「嫌い」「美味しくない」と決めつけ、ちょっと食べてみようかとか、そういうこともない。この２６年。食生活は何も変わらない。

地元の、しかも自分たちが食べなれた物、「これなら食べれる」と決めた物しか食べない。そんな両親にとって、東京土産なんて、うれしくともなんともない。私が、地元のお菓子や郷土料理を「美味しい美味しい！」といって食べればとてもうれしそう。だけど、私の持っていった「東京土産」は決して喜ばない。

お土産につきまとう悲しい過去！

若い頃は、旅行に行ったお土産を義両親にあげたこともあります。しかし、喜ばれないばかりか、陰で笑われていた。「これ、何？」「こんなのねぇ・・」と、鼻で笑っていた・・。結婚して数年の２０代の頃。ヘコみました。

好みに合わないなら合わないで捨ててくれていいのだけれど、２０代の若いお嫁さんが、お義父さん、お義母さんへと買ったもの・・。贈り物には、その背後に「その人の気持ち」とかそういうものがある。それだけでも汲んでくれたらうれしかったのに、と思う。

私は、一切の贈り物をするのをやめました。そんな両親の性格を私以上に知っている夫は、私以上に「何もしなくていいと思う」といつも言っていました。そうやって２６年の年月が過ぎました。

結婚して２６年。始めてのお中元

今年、私たち夫婦は、そんな実家に初めてお中元を贈ることにしました。理由は、帰省しないから。毎年夏に、夫婦揃って帰っていたのだけれど、今年は帰らない。だから、すぐイライラしたり、ひがんだりするお義父さんのご機嫌をとるべく、お中元でも送っておくか！と。

私の発案だったのだけれど、夫は言いました。「どうせ、何贈っても喜ばないと思うけどね。・・つまらんヤツラだ」。始めてこの件で、夫の本音を聞いたような気がしました。「この人も、私と同じこと、思ってたんだ！」と、毒親育ちのカレに同情しました。

しかし、父８７歳。思いがけない反応が返ってきました。 [...]

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