毒親は治らない。ますます調子にのる要介護父。

毒親は治らない。ますます調子にのる要介護父。

毒親は治らないと言われます。要介護になっても、毒父は毒父・・そんな経験をした人がいます。その経験を語ってもらいました。 ...

要介護になった毒父

父は87歳。要介護1。ひざが悪く入浴介助が必要なので、週に2回、デイサービスに行っています。私は最近思い知りました。「毒親は治らないって本当なんだな」と。

父は介護が必要になり、家族の助けが必要になってもやっぱり「毒父」でした。どこまで言っても、嫌な思いばかりさせられる。そんな父も、入院し介護が必要になって、少しおとなしくなったかなと思われた時期が一瞬だけありました。

好き嫌いが多い父

父は昔から、好き嫌いの激しい人でした。野菜を一切食べず、肉、卵ばかり。好きなものしか食べません。「こんなもの食えるか!」と母に、自分の好きなものばかり作らせるのが我が家の常でした。

父は、食べ物だけでなく、あらゆることがこんな調子だとも言えます。自分の好きなことしかしない。家族にもそれをやらせる。周囲の人を自分に合わせさせる。私たちは、父がいると気分が暗くなりました。父に合わせていないと、父の機嫌が悪くなるから。嫌なものも「いいね」とか言わなければならなくなる。父が家にいるときには、私は大抵自室にこもりきりでした。

精神病院に入院していた父

そんな父は、つい半年ほど前、精神病院に入院しました。ある夜、「ネズミが出た」と幻覚を見、「退治するんだ」とハサミを持って振り回し、服を着たままお風呂に入り、ゴミ箱に排尿し、知人の男性を殴って怪我をさせ、警察官3人がかりで取り押さえられ、そのまま精神病院の閉鎖病棟の隔離室に緊急入院・・という大惨事でした。

「こりゃ一生、閉鎖病棟暮らしだな」と思いました。父を心配する気持ちは微塵も生まれませんでした。「めんどくさい人って、最後までめんどくさいんだな・・」申し訳ないけど、父にずっと苦労させられてきている私は、そうとしか思えませんでした。

退院後の父。どんどん調子に乗る

しかし父は、4ヵ月の入院生活ですっかり正気を取り戻し、あっさり退院してきてしまいました。そんな父に、驚くべきことが起こりました。なんと、好き嫌いが治って退院してきたのです。

野菜を一切食べず、母に自分の好きなものばかり作らせていた父。入院中、病院食を残さず食べていたそうです。肉も、魚も、野菜も、何でも残さず。母は目を疑ったそうです。結婚して60年。好き嫌いが多いと思っていた自分の夫が、何でも食べている・・。母は、退院後、父の食事をもう作りたくないと言い出しました。

母の気持ちは痛いほどわかります。何のために苦労して、野菜抜きの食事を作っていたのか・・と思うことでしょう。

原因は「調子にのる性格」

私は、父のことが好きだと思ったことがない。いつもイライラさせられるし、父を見ていると絶望的な気分になってくる。嫌いなところは山ほどあるけれど、その根本となっている要因をひとつあげるとするなら「調子にのる性格」だと思う。

父は、周囲の人から何かしてもらっても、相手に感謝するということがない。一度何かしてあげると、それをしてもらって当然だと思って、当たり前のように要求してくる。どんどん要求がエスカレートしていく。やってあげないと怒り出す。

父の長年の「好き嫌い」もしかり。嫌いなものを避けて食事を作ってあげていた母。しかし父は、してもらって当然だとしか思わない。どんどん要求がエスカレートし、結果「肉・卵しか食べない」になっちゃった。入院中はわがままが通用しないと思ったのか、よほどお腹がすいていたのか何でも食べていた父。退院後しばらくは、好き嫌いなく食べていた父ですが、父は再び調子に乗り始めました。 [...]


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