[結果報告]父のせん妄は再発しませんでした

老父のせん妄の原因は「肉親の死」だった。ほぼ確実。それなのに・・

ある夜せん妄を起こし、精神病院の閉鎖病棟、隔離室へ医療保護入院となった父。認知症なのかと思ったら、違う病気でした。それはそれは、こんな病気＆原因でした。（これはこちらからの続きです。） ...

再発を指摘された父

４ヵ月間入院していた父でしたが、入院していた病院の担当医からは、退院前日の初面談で「再発しますよ。精神病院に通院してください。行って担当医作ったおかないと、困ったことになるんですよ！！」という説明？アドバイス？脅し？・・とにかくそんなことを言われました。

しかし私たちは、父を通院させませんでした。父の入院がそこまで長引いたのは、容体が悪かったからではなく、母が引き取りを拒んでいたから。入院先からどこか介護施設に送りたいと言っていたので、次の行き先が決まるまで退院させないで欲しいと粘ったから。父は入院中、一度も再発していない。再発の兆しもない。病院からは「しっかりしておられます。（だから早く退院してください）」などと言われお墨付きまでもらってる。

しかも、せん妄を起こした原因は、認知症とかではなく、お兄さんの死に耐え切れなかったから。肉親を亡くして気も狂わんばかり、というか、本当に気が狂ってしまった父。そんな父の心中に寄り添ってあげることが、何より父の「薬」だと思いました。

再発の可能性が高いのは

しかし、病院からの指示を破って、通院をやめたのです。「再発しますよ。病院行っておかないと困ったことになるんですよ！！」という担当医の声がときどき脅しのように思い出されました。父は、退院後デイサービスに行くようになり、新しい人間関係も生まれ楽しそうにやっており、再発の兆しはありません。

私は思っていました。「お父さんに再発の可能性があるとしたら夏だ。お兄さんの新盆。納骨とかもあるかも。親戚が集まる。お兄さんのことを思い出す。猛烈に寂しくなる。そして気が狂ってしまう！」・・そしてそのお盆がやってきました。

やっぱりあった新盆への誘い

親戚から電話がありました。お兄さんの死がショックで精神病院に４ヵ月も入院していた父なのです。「できればそっとしておいていただけると助かるのだが」と思っていたのですが、向こうからすれば、声をかけないのも失礼だということになるでしょう。電話がありました。

電話に出なかった父

母が電話を受け、父に「○○さんから電話だけど、代わる？」と聞いたそうです。父は「電話に出たくない」と断ったそうです。親戚からの電話に出ない父なんて初めてです。

電話を切り、母は父に「お兄さんの新盆をするから来てって言ってたよ。どうする？」と聞いたそうです。以前の父なら、無理してでも顔を出したでしょう。本当は行きたくないのに「行かなきゃならん」などと言って行き、悲しいのに無理して笑ってその場を盛り上げたりして、精神のバランスを崩して、ストレスをためて家に帰り、イライラし、母がそんな自分をわかってくれないと怒りが収まらなくなり、興奮状態に陥り、せん妄起こす。再発、そのまま精神病院へ逆戻り・・そんなシナリオは容易に想像がつきました。

ついでに言うと、そんな父がほとほと嫌になり、母が再び「もうお父さんと暮らすのは嫌だ。施設に入れたい」と言い出す。介護施設に入れる費用をこっちが持たなくちゃいけなくなる・・そんな最悪の流れになってしまう可能性も大です。 [...]

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