[結果報告]父のせん妄は再発しませんでした (2)

[結果報告]父のせん妄は再発しませんでした (2)

誘いを断った父

しかし父は、新盆の誘いを断りました。親戚付き合いを誰よりも大切にしてきた父です。そんな父、初めてです。父は「行くと兄貴のことを思い出して辛いんや。だから行きたくない」と母に言ったそうです。 ...

内心かなり悲しい父

デイサービスでは、楽しそうにやっている父だけれど、やっぱり辛いんだな、と痛感しました。父のことだから、明るく振舞っているのかも、とも思います。

そして「お父さん、偉いな」と(生まれて初めて)思いました。辛すぎると思ったら断っていい。「辛いんだ」って家族に弱音を吐いていい。それができないからガンバリ過ぎて、ストレスをため、家族にあたり散らすのがこれまでの父。今回のことで言えば、それが耐え切れないほどのレベルのストレスに達し、精神のバランスが完全に崩壊し、持ちこたえられなくなり、気が狂って精神病院に入院となりました。

今回のことも、辛いの我慢して新盆とか納骨とか行かないで欲しい。気が狂っちゃいそうに辛いと思ったら、静かに家で手を合わせるだけでも十分。それに気づいて欲しいと思っていたので、ホッとしました。

母にちゃんと自分の気持ちが話せた父

両親は夫婦仲がよくない。父は母にあまり本音をしゃべらないようなところがありました。「兄貴のことを思い出すと辛い」と弱気な自分を母に見せた父も初めてです。

母は、父が入院したことに関して、「そんなことくらいで」とか言って、肉親を亡くして気が狂うほど辛かった父の心中に無頓着なところがありました。私はそんな母のことも心配でした。私は何度か母に言いました。「お父さんが、おじさんの話を自分からしてきたら聞いてあげて。一緒に思い出話とかするといいよ」。「あなたみたいな弟がいて幸せだったと思うよとか、これからもずっと守ってくれてると思うよ、とか言ってあげたらどう?」と。

母は、せん妄騒動を起こした父ともう同居したくない、介護施設に入れてしまいたいと言っているのだけれど、「それを言うなら、その前に、お母さんもお父さんにもう少し歩み寄ってよ」と言いたい気分でした。出過ぎたことかもしれなけれど、本当に父を介護施設に入れなくちゃいけなくなるくらいなら、おせっかいを焼いた方がいい・・という気分でした。

でも、そんな風に父が、母に自分の気持ちを率直に言ったということは、今家庭は、それが言いやすい雰囲気になったんだと思う。「お母さんもお母さんなりに、努力してるのかな」と思いました。

次に再発するとしたら・・

お盆は、無事再発することなく乗り切りました。次、可能性があるとしたら、12月のお兄さんの命日だと私は踏んでいる。今回は、7月末に父にお中元を贈り「おじさんの写真にもお供えしてね」と母を介して伝えました。(父は、私たちとも今はあまりしゃべりたがらない。)

12月には「お歳暮」と称して、おじさんの命日に何か送ろうかな。「おじさんにお供えしてね」と伝えることで、父に「私たちも、おじさんのこと想っているよ」という気持ちが伝わり、それが少しでも父の癒しになり、そしてせん妄を起こさず乗り切ってくれれば・・と思います。


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