気難しい父親。（くわえて偏食＆臆病） (2)

高齢になった父が厄介

好き嫌いが多く、これは食べたくない、あれが食べたい、などと母にワガママ放題だった父ですが、80代になっても変わりません。ご飯がお粥になり、揚物の頻度は減りましたが、野菜は食べず、肉・魚・卵ばかり。自分の食べたいものだけを食べて、後は「旨くねぇな」などと言って残します。 ...

便秘がひどい

そんな父は、ここにきて便秘がひどくなりました。当たり前です。肉・魚・卵しか食べず、野菜を一切口にしないのだから。便秘は昔からで、毎朝、トイレに長時間こもり苦しんで「出ない出ない・・」と大騒ぎだった父。一度など、力入れすぎて、貧血で倒れたことも。

偏食が原因だと気づかない

私は一度「野菜食べないからじゃない？」と父に言ったことがあったのだけれど、本気で父にキレられ怖かった。だから、母も私も、本人にはそれ言えない。父もそれを自覚しようとしない。頭が悪くて自覚できないのか、自覚したら野菜食べなくちゃいけなくなるから自覚することを拒否しているのか、まったくわからない。

最近では、加齢にともない押し出す力が弱くなり、便秘はさらにひどくなっています。ウンコが出ないとイライラしています。病院に行って便秘の薬をもらっており、毎日飲んでいますがそれでも容易ではない、「あの医者はどうなってるんだ」と医者のせいにしています。「バカだな」としか言いようがない。それはあんたが偏食だからだ。

臆病過ぎる父親

私は、好き嫌いが多いことを「よくないこと」と決めつけたくないのだけれど（誰にでも多かれ少なかれ好き嫌いはある）、父に関しては、父のそういうところ大嫌いです。父は、家族にわがままばかり。自分のわがままを聞いてもらえないとすぐキレ、ときには暴力もふるいます。しかし、本当は異常なまでに臆病者なのです。自分の臆病さを隠すために、家族には異常に強気に出てている気配が感じられるから、私は父が許せない。

両親は、車なしでは移動ができない超田舎に住んでいるのだけれど、車を所持したことがない。それで不便を感じたことがないのが不思議です。買い物は歩いて行ける範囲だけ。遠出しなくてはいけないときには、自転車か誰かの車に同乗させてもらう。ちなみに旅行にも、誰かに連れていってもらう以外行ったことがない。行動範囲が異常に狭い。自分の狭いテリトリーから怖くて一歩も出れない小動物みたい。

携帯、インターネット、スマホ、一切無縁。「あんなものくらだん！」とか使ったことも、見たことさえないのにそう言っています。新しいことが一切できない。

土地も家も持たないまま、ずっと借家暮らしで８０歳まできました。実家の地方では、車も土地も持ち家もない人、珍しい。そういう大きな買い物とかが、怖くてできないんだと思います。

臆病過ぎて新しい病院へ変われない

資産がないのはまだいい。最近の大問題は、臆病過ぎて病院ひとつ変えられないことです。父は便秘の薬を、自転車で１５分くらいかかるかかりつけの内科のところにもらいに行っていたのだけれど、足が悪くなり通うのが困難になりました。

そんなタイミングで、歩いて１分のところに内科ができました。そっちに変われば簡単に解決できる問題なのに、父は臆病過ぎてそこに行けない。「便秘の薬をもらいに行かにゃならんから車を出せ」と私のところに電話がかかってきます。

私、知らないです。そもそも便秘は、肉や魚しか食べないあなたの偏食が原因でしょ？　歩いて１分のところにある内科に変わればいいのに変われないのは、あなたが臆病だからでしょ？　「勇気を出して一歩、踏み出す！」みたいなこと、したことないでしょ。だからだよ。

なんで私がわざわざ大切な休日を半日以上つぶして、あなたを病院に連れていき、診察終わるまで待って家まで送り届けなくちゃいけないの？　しかもなぜそんな命令口調で私に言うの？　なんで「アイツは冷たい。そんな娘に育てた覚えはない」とか陰で悪口言われなくちゃいけないの？

自分を変えようとしない父親

父を見ていると、人は晩年、向き合うことを避けてきたこと問題に、苦しめられるのだな、と思います。

好き嫌いはあってもいいと思う。でも、好きなものしか食べようとしない父の態度には甘えがあったと思う。好きなもの、好きじゃないけど食べられるもの、絶対食べられないもの・・３段階あるとするなら、「好きじゃないけど食べられるもの」くらいは食べる習慣を作るべきだったと思う。

「考えてみればそうだよな。私は、何でも残さず食べるけど、それは嫌いなものは先に食べてしまうから。学校給食のときにそのやり方を自分で覚えて、今でもそうやってる。父に関しては、そういう工夫さえしたことないんだろうな、という点から言ってバカだとしか言いようがない」。

自分で自分を変えようとしない

問題が起きたら、ひたすらそれを避けるだけ。自分で自分を変えようとしない。周囲に変わってもらおうとする。周囲を自分に合わせさせようとし、それをしてもらえないとすぐキレる。

好き嫌いの多い人って、気難しい性格である可能性が高いのかも・・そんな風に思ってしまう自分がいます。好き嫌いばかり言って、嫌いなものを拒絶して、好きなものばかり食べてる人って、食べるもの以外のことにも、同じような態度を取る可能性があるから。

父は高齢になりさらに気難しさが増しています。厄介な老人です。父に困っていることがあっても、私はまったく同情する気にはなれません。今までの生き方が、今のあなたにつながってるんじゃない？と言いたくなります。

「避けていること」私の場合

余談ですが・・そんな父を見て「今まで私が避けて通ってきた問題ってなんだろう？」と考えました。掃除です。私は掃除が嫌い。これは自分の老後、私に重くのしかかる問題になるかもしれない・・などと思い、「毎日お掃除習慣」作ることにしました。とりあえず夫は喜んでいます（笑）。

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