子供を叱らない毒親。その末路

私の夫の話です。夫は、父親からも母親からも一度も叱られたことがないと言います。 ...

親から叱られたことがない

夫は、子供の頃から、親に叱られたことがないと言います。確かに成績はよかったし、運動もできたし、要領もよかった。親の手を煩わせることは少なかったようです。しかし、悪いこともしたし、親の言うことも聞かなかった。相当悪いイタズラなどもしていたようです。

子供に無関心な親

親はそれを知らなかったのか。夫は「知ってたかもしれないし、知らないかもしれないし・・」と言います。そしてこう続けます。「知ろうとする気がなかった、っていうのが本当じゃない？」「子供にはあんまり興味なかったんじゃない？」。

学校でのことを聞かれたことがない

夫は、父親からも母親からも、「今日、学校どうだった？」とか聞かれたことが一度もないそうです。確かに、それさえ聞かない親は、子供が間違ったことや悪いことしても叱ったりしないかも・・と思う。

「今日、学校どうだった？」と聞かれたからといって、「今日僕は、こんな悪いことをしてきました」なんて子供が言うはずないけれど、聞いた方がいいと私は思う。それを聞かないのは、子供に無関心だと思われて仕方ないと思う。それに、普段からそれを聞いていないのに、何かあったときにだけ子供を叱るのは、子供にとってかなり唐突に感じられ、反発されることになると思う。

口出しされることを極端に嫌がる夫

夫も確かに、「叱られた記憶もないけれど、叱られても反発しただけだったと思う」と言っています。そうだろうと思います。そして確かに、若い頃の夫はそんな感じでした。「使ったらスイッチ切っておいてくれる？」と言っただけでムッとされ、よくケンカになりました。

どうしてそうなるのか、夫の生い立ちがわかっている今ならわかります。夫がムッとしてるな、ムキになってるなと思ったら、こう言います。

「私は何にも責めてない。怒ってない。思ったことも言っただけ。本当は言いたいことあるのに言わないのは、不誠実だと思うから言っただけ。嫌なら嫌だって言ってくれていいよ」と言います。すると不思議と表情がやわらいで、けんかにはならず、ちゃんと話し合えます。

夫は、親から叱られたことがないばかりか、注意されたことさえないんだろうと思います。そういうことに慣れてない。全面否定されたような気がしてしまう。きっと夫は、子供の頃からそうなんだろうと思う。親から何かちょっと注意されてもカッとする。「僕に無関心なくせに、偉そうなこと言うな！」。そんな気持ちがその背後には隠れていたんじゃないかな、と思う。

なぜ両親は子供を叱らなかったのか

夫の両親は、見た目は普通です。義父は教員で、義母は趣味で賞を取るなど多彩で、むしろ褒められる人たちです。子供に無関心な傾向はあったかもしれないけれど、放置してたとか、そういうことはありません。結婚して20年。私は、そんな義両親の外と内の評価の差にずっと合点がいかきませんでした。しかし、義両親のことがよくわかってくるにつれ、私には、無関心以外の決定的な問題点に気づきました。 [...]

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