無関心。子供のいじめに気づかなかった母親。その末路 (2)

無関心。子供のいじめに気づかなかった母親。その末路 (2)

不登校が長くなり・・

夫の不登校は数週間続きました。親が心配しそうなものだけれど、何も言われず、休めば休むほど学校に行きにくくなり、といったことが続いたそうです。ある日、担任の先生が、家に迎えに来てくれたそうです。それをきっかけに夫は、「このままじゃいけないな」と思って、勇気を出して学校に行くようになったそうです。 ...

「担任の先生が家に来たなら、お義母さんも息子がいじめられていることに気づいたんじゃない?」と私は夫に聞いたのだけれど、「さぁ・・ひょっとしたら気づいてたかも・・」とぼんやり言いました。少なくとも、母親とその件について話したことは一度もないということでした。

母親と会話がない息子

私なら、息子がかわいそうで、涙でちゃうかも、と思いました。気づいてあげられなくてごめんね、とか言っちゃうかも、と思いました。そして、「どこのどいつだ!!いじめたのは!!」と怒りまくる・・・と言ったら、ゲラゲラ笑うに違いないと思っていた夫は、静かにうなずいていました。その顔を見て、「相当さびしかったんだろうな」と思いました。

喘息の治療を本格的に始める

夫はその頃から、喘息を治すために病院に通うようになったそうです。なんでもそれも夫から母親に「喘息を治したい」と言ったそうで。小学生だった夫は、喘息さえ直れば、嫌なことを言われたって言い返せる、けんかして相手を打ち負かしてやる、と思ったそうです。

それには喘息を治さないと。1年以上、ひとりで歩いて20分ほどの病院に体質改善の注射を打ちに通い続けたそうです。

不登校になった夫。それに無関心の親。その末路

夫は今でも、激しい運動は苦手です。喘息は完全にはよくならず、成績のよかった夫でしたが体育の授業に参加できず、オール5のはずの通知表が、体育の欄だけ1で悔しかったと笑っています。

それも今は昔のこと。・・だと思っていました。しかし違いました。

義母は現在80歳。義父が要介護になり老々介護です。母親から「お父さんを介護するの嫌だ」と泣きつかれた夫でしたが、驚くほど冷たかった。「俺は嫌だよ。絶対に引き取らないからね」。「介護施設探したけど、お金ないから無理。家で面倒みて。ケアマネージャーさんと相談して、必要なサービスを受けて」。

普段とても優しい夫が、実の両親にそのような態度を取るとは意外で、かなり驚きました。ちょっと冷たすぎないか?!とも正直思ったし、嫁の私が代わって義両親をサポートすれば・・なんて選択肢もあるような。でもやめました。進んでやりたいと思うようなことでもないから、というのもあるけれど、夫の気持ちを大事にしたい、夫の意志に沿いたい、というのが一番かな。

夫はおそらくこう思っていると思う。「僕は、子供の頃から何でもひとりでやってきた。どんなに困ったことがあっても、辛いことがあっても、ひとりで解決してやってきた。だから、あなたたちも自分のことは自分でやって」。

夫がそう思っていてもおかしくない。夫がそう思っているのに、私が義両親に進んで手を貸すことはない。私、お義父さんとお義母さんに冷たいかな、と自分で思うことがある。でも、一番大事なのは、夫と親との関係。夫の気持ち。

私は夫に言いました。「あなたの親のことだから、あなたの好きなように、気が済むようにすればいいと思う。私が手伝った方がいいことがあれば言って。何でもするから。お義父さんお義母さんのためではなく、あなたのためにそれをするから」。

今の夫の調子だと・・私が次に義両親に会うのは、すべて終わった後、お葬式のときかも。いえ、それも終わった後、住居の片付け・引き払いのときかも。気の毒な気もするけれど、因果応報なんだと思う。


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