[老々介護]歯医者に行けない問題。大騒動

老々介護を遠隔介護中。「お父さんを歯医者に連れて行かなくちゃいけないんだけど・・」片道５時間かかる実家に呼び出されそうになりました。

８７歳父。要介護１。先日父は「歯が抜けそうでグラグラしていて気持ちが悪い」と言い出したそうです。それなら歯医者に行けばいい。ただそれだけのことなのだけれど、それができない。いちいち大ごとになるのが実家です。 ...

病院が嫌いな父

まず第一に、父は病院が嫌い。グラグラして気持ち悪いんだから、歯医者に行って抜いてもらえばいい。それだけの話。たった２本残っている歯がグラグラしてるだけで、ほかに歯はもうない。だから歯医者に行ったところで、「虫歯ですね。治療しましょう」みたいなことにはなるはずがない。抜いてもらっておしまい。それだけ。

しかしそれがわからないのが父。いつでも何かをやみくもに怖がり、新しいことを回避して逃げ回ってきた。そんな人生。だから歯医者に行く、たったそれだけのことのハードルが高いのなんのって。

今までかかったことのないお医者さんになんて怖くて行けないんだと思う。人とおしゃべりするのが好きなくせに、意外と人見知り。小心者。異常なまでの臆病。父を見ていると、わけもなく怖がって怯えている小動物みたいに見えることがある。

決断力と行動力が皆無の母

そんな家庭をしっかりリードしていたのは母でした・・となればいいのだけれど、母はしっかりものに見えて、決断力と行動力がない。

どこの病院に行けばいい？

電話でまず母から聞かれたのは「どこの歯医者に行けばいいと思う？」。私は、東京に住んでいる。実家周辺のことには疎い。そんな私に聞かれても・・。帰省したときに見かけたすぐ近くの歯医者「○○さんに行けば？」と言ってみた。

ケアマネに紹介してもらえばいいのに

何でも聞けば、「グラグラした歯を抜きたい騒動」の発端は、ケアマネージャーさんだったそうで。グラグラした歯があることを心配して、「歯医者さん、紹介しますので、抜いたらどうですか？」と言ってくれたらしい。

それならそれで、ケアマネさんの紹介してくれるところに行けばいいのに。「紹介してください」と言えないのが母。母は、人に甘えることができない。「紹介してください」だなんて言ったら、自分がそういうことをひとりでできないダメな妻だと思われると思っている。「大丈夫です。こっちでやります」とか言ったことは容易に想像がつく。

それならそれでもいいさ。しかし、実際にはひとりでできないから電話がかかってくる。父はデイサービスで口腔ケアを受けているので、そのときにグラグラしてる歯があると指摘があったんじゃないかな。ケアマネさんもまさか「歯医者さんで抜いてもらったらいかがですか？」と助言することで、こんなにも家庭内が混乱してるだなんて夢にも思っていないと思う。

父の歯グラグラ問題。母の不安？不満？は次から次へと出てきました。私は１時間以上も、解決の糸口がまったく見えないまま、母の話を聞かされ続けました。 [...]

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