やばい。父「俺の年金どうなった?」と母に聞く。 (2)

やばい。父「俺の年金どうなった?」と母に聞く。 (2)

父は、4ヵ月精神病院に入院し、退院してきました。ひざの悪い父のために、ベットを買ったり、椅子とテーブルのこたつセットを買ったり、部屋も模様替えしてあります。さすがにちょっとは「うちにお金はないはずだが、どうしたんだろう」と思ったようで、母に、「お金かかったやろ?」と聞いたそうです。 ...

気まずいのか何なのか、退院して5ヵ月、父は一度も年金の話をしませんでした。お金を下ろしに行こうともしませんでした。週に2回のデイサービスをただひたすら楽しみしているだけの日々。よかったです。実は、年金は父の口座に振り込まれるのだけれど、今までのように放蕩されたのでは、電気やら水道やら家賃やらの引き落としができなくなる。破綻する。そこで夫は、父のおこずかい用の口座を作り、そこに1万円だけ入れて、そっちのキャッシュカードを父の財布にしのばせてあるのです。

母も夫も、そして嫁である私も、いつそれがバレるのかとひやひやでした・・。お金おろしに行ったものの1万円しか入ってない。「お前、俺のお金になにした!!」と母に暴力を振るいかねない父です。「○○(息子の名前)が持って行っちゃったんだよ、と俺のせいにしな」と夫は母親に言ってはあるのだけれど。

先月の年金支給の日、ちょうど父のデイサービスの日でした。デイサービスで高齢者のみなさん、年金の話で盛り上がっていたそうです。「今日は年金の日だな~」と。父、やっと思い出したようです。「そういや、俺にも年金っていうものがあった。あれはどうなった?」とでも思ったんだと思う。帰るなり、母に「今日は年金の日だったな。どうなった?」と。

母、焦ってしどろもどろになったようで。「うんうん、そうね・・」と。でもそれだけで終わったそうです。支給されたことを通知するはがき(?)見せろとか、そういう話でもなく、お金おろしに行ったでもなく、それだけ。

あーーよかった、と3人揃って安堵しました。「お父さん、退職金全部お酒に使っちゃでしょ。貯金ないから、入院費用工面するの、大変だったんだよ」なんて話ができる相手ではない。「俺をバカにしてるのかーーーっ」とかなんとか、わけわからない感じでこっちがキレられるだけ。

お父さんがもう年金に執着ないみたいで、お母さんもひと安心だろうとホッとしたんだけれど、その次には、うちのお義父さんって一体・・と私は頭にひたすら「???」が飛び交いました。4ヵ月も入院して、父のためにベットを買ったりなんかもして、気まずいからお金の話しないのかと思ったら、単に忘れてたってことのようで。念のために書いておきますが、父は認知症ではありません。自分が今、どうやって生活してるのかとか、本当にまったく考えない人なんだと思う。そんな人だから私の夫は、子供の頃から、家が貧乏で惨めな思いをしてきたんだろうな、と痛感しました。

デイサービスで「今日は年金の日だなぁ」なんて話していらっしゃる高齢者の方。しっかりしていらっしゃる・・。


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