[健保連提言]75歳以上窓口負担2割。私は賛成です (2)

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精神病院に入院した父

父はある夜せん妄(幻覚を見て暴れた)を起こして精神病院に緊急入院になりました。 ...

その病院はかなりいい加減で、詳しい病状の説明など何もなく「早く退院してください」の一点張り。そんなこともあり、「普段飲んでいる薬はありますか?」などと聞かれることもありませんでした。入院中飲んでいたのは、認知症の薬「レミニール」と市販薬で有名な便秘の薬(整腸剤)「ビオ〇ェルミン」だけでした。

父は4ヵ月入院していました。入院中は高血圧の薬を飲んでいなかったのだけれど、血圧はあがらなかったようです。「15年間飲み続けていた高血圧の薬は、本当に必要だったのか?」と思いました。頻尿の薬も飲んでいませんでしたが、父から頻尿が辛いという訴えもありません。

便秘に至っては、市販薬のビオ〇ェルミンです。「病院に行って、便秘薬もらわなくても、ビオ〇ェルミン買って飲ませればいいってことだ」と思いました。

高齢者は病院通いが好き

高齢者は、気軽に病院に行ってしまいます。暇だから、病院に行く時間があるし、行けば先生から体を気遣ってもらってうれしいし、何より「この薬飲んでおけば私は大丈夫」的に安心できる。両親の様子を見ていると、「もう薬なしでも大丈夫ですよ」だなんて医者から言われたら、「見離されちゃった」とか「突き放されちゃった」とかショック受けそうだと私は真剣にそう思う。

しかも75歳以上は、窓口負担「1割」で安い。薬局で薬探して買うより、病院で「これ飲んでね」と出してもらった方がいいに決まっている。病院も病院で、薬を出し続ける。高齢者は、毎月必ず来てくれる固定客「常連さん」。病院はむしろ通ってくれないと困るのかも。通ってもらうためには、継続的に飲んでもらう薬が必要。

その通院、本当に必要?と考えてみる

でももし、2割だったら? 「年金少ないのよ。病院代高いわね」と思ったら、もう少し高齢者も医者に行くことを慎重になるかもしれない。市販薬より、病院行く方が安いうちは、家族も「薬局に売ってる薬でいいんじゃない?」とはなかなか言えない。「今週の水曜日は病院の日。歩いて行けないから、病院まで車出して」とただただ振り回されるだけになる・・。

でももし年寄りの方から「病院代が高い」と訴えられたら、便秘の薬は薬局でも買えるよ、とか話しができるし、高齢者の方も納得するかも。あちこちの家庭で起こっているこんな小さなな問題に対処していくことが、積み重なって医療費の削減になるのかもしれない。

本当に医療の必要な人に1割負担が実現するために

持病をお持ちの方や、長期療養が必要な方には、「2割負担」は厳しいと思う。だからこそ、本当は行かなくてもいいお医者さんに、通い続けるのはやめた方がいいと私は思う。

そういうことを安易にしていると、本当に医療の必要な人にしわ寄せがくる。市販薬も上手く使わないと・・とか思ったりするけど、人はみな、目の前にある自分の問題に精いっぱいで、なかなかそんな風には考えられないもの。だから「2割負担」にするしかないと思う。そうしないと無駄になってるかもしれない医療費は削減できないんじゃないかな・・と自分の親を見ていて思います。


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