親のお金が下ろせない問題。我が家の対処法

親のお金が下ろせない問題。我が家の対処法

父が入院。母は事務手続きが苦手。そこでとった息子夫婦の行動が見事!

「親のお金が下ろせない」。高齢の親に入院や施設への入居が必要になったとき、いざ親のお金を下ろそうにも、子供の立場の人間がそれを下ろすことは容易ではありません。金融機関には「委任状が必要」と言われます。しかし、寝たきりだったり認知症だったり、委任状が書けないような状態だから、親のお金を代理で下ろさなければならないワケで・・。そんな問題に、我が家はやっと対処することができました。したことを具体的に列挙してみます。 ...

家族構成

これは夫の実家の話です。私は嫁の立場です。両親ともに80代。夫はひとり息子できょうだいやいません。両親は東海地方に住んでおり、私たち息子夫婦は東京暮らしです。

「親のお金が下ろせない問題」対処のきっかけ

父の入院がきっかけでした。父がせん妄を起こし(幻覚を見て暴れた)、精神病院に入院になりました。認知症だと思いました。母も夫も、「お父さんに今後お金の管理は無理」と判断しました。父が入院していた4ヵ月の間に、父の口座のお金を母と夫が下ろせるようにしました。ついでに、母の口座からも夫が下ろせるようにしました。

キャッシュカードの暗証番号を把握

まず最初にやったのは、キャッシュカードの暗証番号を聞き出すことです。母が父のキャッシュカードの暗証番号を知っていてくれて助かりました。ついでに母の口座の暗証番号も夫が聞き出しました。

必要に迫られ親のお金を下ろさなければならなくなったとき、金融機関の窓口に行くと、実の子供であっても「委任状などがないとおろせません」と言われます。キャッシュカードの暗証番号が把握できていれば、臨時のときや、親が寝たきりや認知症になったときなどにも親のお金を下ろすことができます。

定期預金を解約

定期預金を解約しました。

キャッシュカードの暗証番号がわかっていても、下ろせないのが「定期預金」です。親が入院したとか、介護施設に入れなくてはいけないとか、まとまったお金が必要になったとき、それが定期預金になっていると、実の子供でもそれを解約することができません。委任状が必要になったりします。

ウチの実家の場合には、定期預金が大した金額ではなかったということもあり、父、母、どちらの定期預金も解約し普通預金に入れておいてもらいました。

その手続きには母と夫が行きました。父は入院中でその場には同席できません。父の定期預金の解約を母ができるのかどうかが不安材料でしたが、両親が利用している地元の信用組合では、母が父の身分証明となるもの(印鑑や年金手帳など)を持参することで、父の分の定期預金の解約もその場で可能でした。

代理カードの作成

もうひとつ便利なのは、「代理カード」です。父と母の口座の代理カードを作成し、夫が持っています。

代理カードとは「家族カード」とも呼ばれるものです。キャッシュカードは通常、口座名義の人だけが持つものですが、もう1枚作ることができます。それが「代理カード」です。親の口座に代理カードを作成し、それを持っておけば、親のキャッシュカードを借りなくてもお金をおろすことができます。いざ借りようと思ってもどこにあるのかわからない、とか、暗証番号が変えられてて使えなかった、とか、そういうことも防げます。

母と夫が口座のある支店に生き、父の口座にも、母の口座にも、代理カードを作成しました。父は入院中で手続きの場に行けませんでしたが、父の口座の代理カードの作成も、母が父の印鑑や年金手帳などを持参することで可能でした。

次に重要なのは、ウチのように実家とは遠方に住んでいる場合、いざというときにどうやって親の口座からお金を下ろすのか、という問題です。このようにしてクリアしました。 [...]


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