老人扱いされたくない。高齢者だという自覚がない・・それが問題 (2)
葬儀の前払い。しかしどの葬儀社か聞き出せない
母と以前テレビを見ながら話したことがあります。「葬儀って、結構お金かかるんだねぇ」と。母は自信満々に言いました。「何にも心配いらんのや」と。しっかり者の母は、父と母の葬儀代の前払いを済ませてあるそうです。葬儀社に互助会?か何かがあり、毎月積み立てて支払い済みだとのことでした。 ...
しかし・・どの葬儀社なのか教えてくれない。まだ自分たち老夫婦には葬儀など必要ないと思ってる母は、それを言いたくないようで、聞き出そうとしても「まだいいでしょ」みたいな不穏な空気が流れるので聞けなくなってしまう。
しかし、父が先に逝って、母が残った場合には、その積立で葬儀できるけど、母が先に逝ったら? 結局わからず仕舞いじゃない! 父も母も、「逝く順番」が年齢順だと思っている節がある。
逝くのは年齢順だと思ってる
80代後半の父、80代なかばの母。周囲の人も、みな長生きで、その人間関係は日本の現高齢化社会の縮図のよう。昔お世話になった90代の人にバッタリ会ってお茶飲んだとか言ってる。習い事の仲間も、同じような年齢だけどみなそれなりに元気。
50代の私が、同年代の友達を見て、まだ誰もすぐ亡くなりそうだとは思わないし、同じ年代の自分もまだ先があると思っている。80代の両親も同じ感覚なんだと思う。しかしねぇ、70歳も過ぎたら、どういう順番で逝くことになるのかは、わからないんじゃないの?と思う。自分より年上の人が生きてるから私はまだのはず・・と考えるのはかなりの勘違いだと思う。
逝くのは敗北だと思ってる?
母を見ていると、「しんだら負けだと思ってる?」と思うことがある。同年代のお友達より長く生きたいと思っているようで、認知症になった知人がいれば「あの人は、家のことちゃんとしないから、そういうことになるのよ」とか言い、転んで大けがした人がいれば、「ウオーキングして足腰使わないからああいうことになっちゃうの」とか言い、その裏で「私は、家のこともちゃんとできてるし、軽い運動も欠かしてないし・・私はまだまだ大丈夫」とか安心したがってるんだと思う。
母は、自分が周囲の高齢者より健康で、長生きしそうであることを心の支えに晩年を送っている。「SHIなないように生きている」としか見えない。それでいいのか?ニッポンの老人! 長く生きることがすべて?? 生きるって、SHIなないようにすること?? 私は違うと思うけどな。
ろうそくの火。やめてくれない母
両親は毎朝、仏壇のろうそくに火をつけ手を合わせます。80代の両親です。仏壇のろうそくが原因で火事になっても困るし・・と、「ろうそくの代わりになる電気のライトとかあるよ。買って贈ろうか」と母に言ってみたのだけれど、やっぱりムッとされました。
「ろうそくがいいんや。電気なんて・・。今のままで十分や。大丈夫や」。高齢になってきて、いつ認知症になるかわからなくて。お母さんは大丈夫でも、お父さんには危なくなるかもしれなくて。「今のまま」が大丈夫ではなくなるかもしれないから言ってるんだけどな。
運転免許返納は大変だ
私の救いは、父も母も運転免許をもってないこと。運転やめるように言っても、この分じゃ、絶対聞かないと思う。事故を起こしてみれば、強く言えるかもしれない。でもその事故が人身事故だったら・・。ゾッとする。
歳を取れば取るほど、判断力も決断力も鈍る。鈍ってからでは「ろうそく使うの止める」とか「運転するのやめる」とか、そういうこともできなくなるんじゃなかろうか。
私は、自分が高齢になっていっていることを自覚し、その年齢にあった生活の仕方をするように今から決心しようと思う。そして両親に対してはただひたすら、火事起こしたりせずに無事に早く逝って欲しい・・と願うばかり。
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