自分を高齢者だと思っていない親。その対応が辛い件 (2)
「まだまだ若い」と思っている要介護の父
ひざが悪く、ひとりでの入浴が無理ということで、デイサービスに行くようになった父ですが、先日の要介護認定の更新時に、胸を張ってこう言ったそうです。「わしは、現役時代、体育教師をしてたんや。足腰には自信がある」。 ...
えーーーっと、その足腰が弱っているから入浴介助が必要で、デイサービスに通わせてもらってるんだけど。介護サービスっていう公的な援助を受けてるんだけど。わかってるかな??・・・まったくわかってないと思う。運動神経と足腰の強さだけは誰にも負けない、30年前の父と、中身は何も変わっていないのだと思う。
体の衰えは明らかなのに・・
それならそれでいい。自分のこと、自分でやろうとするならそれでもいい。しかし、実際には、体は確実に衰えてきていて、いろいろなことがひとりではできなくなってきている。父は20年近く、高血圧の薬やらをもらいに、歩いて15分くらいの内科に月1回通っているのだけれど、そこまで歩いていくこともできなくなりました。
父は私が実家に帰ると、開口一番「病院まで送ってくれ」と言います。実家までは片道6時間の長距離運転で、ちょっと今車の運転は・・思うのだけれど容赦ありません。「使えるものは何でも使う」「車出してもらって当然」みたいな雰囲気です。
私が実家に帰るのは、盆と正月、父が要介護になってからは、くわえて春と秋くらい。父は、内科には毎月言っているわけで、私が毎回内科まで送迎できるわけじゃない。聞けば、私がいないときには、足が痛い足が痛い・・とブーブー文句言いながら、行っているらしい。3年ほど前に、歩いて1分のところに新しい内科ができたんだけど「そっちに替われば?」と言ったら、キレられました。
老人扱いされたくない。でも優しくされたい
たぶん、高齢者って優しくされたいんだと思う。車で病院まで送ってもらえたという事実や、それをしてもらう優しさを求めてるんだろうなと思う。だから、たとえ無駄なことだとわかっていても、「車出そうか?」とか言ってあるのが、高齢者とのうまい付き合い方なんだろうなと思う。(しないけどね・・。)
「長生きしてね」なんてとても言えない
私が子供の頃は、祖父母に「長生きしてね」とか手紙に書いたなと思う。今は、とてもじゃないけど「長生きしてね」だなんて思えない。
私は電車やバスにお年寄りがいたら、積極的に席を譲ったりする人だったけれど、それも最近はしなくなった。明らかに高齢者に見えるけれど、「自分はまだまだ若い」とか思っているんだろうなーと思ってしまう。「すわりますか?」なんて言ったら、気分害されるかもしれないなと思う。だから「・・ま、いっか」と思って無関心を装うようになった。そんな自分が悲しいな・・とはちょっと思う。
自分の親のこともそうだと思う。高齢者扱いするとイラつかれ、かといって「高齢者への優しさ」を示さないとキレられ・・無関心でいたい、本当は。しかし、ほっといて事態が悪化してからじゃ、介護問題はややこしくなりそうな気がする。父が要介護になった今、「常時監視」が必要・・。
私も15年もすれば高齢者の仲間入り。若い人と張り合おうとしたりせず、穏やかに、周囲への感謝を忘れずに歳を重ねたいと思う。親から学んだことは、そんなことかな、と思う。
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