介護バーンアウトしました（義母が強烈） (2)

繰り返された「頼れるものがいないのよ」

義母は、私たち息子夫婦にこの１０ヵ月、何度も言いました。「あなたたち以外に頼れる人がいないのよ」と。義母は、自分たち夫婦の老後の面倒を、自分の弟や妹たちに看させようとしていました。それに気づいた当時（10年ほど前）、「嫁の私は、全くあてにはされてないのか・・」とホッとしたような、ちょっと寂しいような気がしていたのをよく覚えています。 ...

しかし、実際義父が要介護状態になった今、あてにしていた妹さんは、家族が要介護状態で手一杯になっていました。弟さんは、即効音信不通となりました。さぞかし心細いだろうと、母の心中を察していたところに、母から言われた「あなたたち以外に頼れる人がいない」という言葉。それが私に重くのしかかってしまいました。義母を見捨てちゃいけないと、プレッシャーをかけられてしまったと思います。

「あなたたちのためにがんばってる」

義母からはこんなことも言われました。「アンタたちに迷惑かけちゃいけないと、私ひとり必死に頑張ってるんだ」。泣きそうになりながら訴えられました。

「お義母さんがお義父さんの介護をしてるのは、私たちのためなの？　ホントは嫁である私がやらなくちゃいけないのに、お義母さんが代わりにやってくれてるってことなの？　私、お義母さんに感謝しなくちゃいけないってことなの？」。そんな義母の言葉、突っぱねればいいものを、私は申し訳ないような気がしてしまいました。義母に頭があがらない、みたいな気分になってしまいました。

私はこの10ヵ月間、ずっと気重でした。私も私なりに10ヵ月間、できることはすべてやったと思う。それで十分だったはずなのだけれど、「まだまだ足りない」「お義母さんはもっと大変な思いをしてるんだから」と、自分を追い込んでいました。

息子の言うことは聞いても、嫁である私のことは・・

私は自分が毒親育ちだったこともあり、夫の両親を本当の親だと思って大切に思っていました。夫にも義母にも、盆正月の帰省のときには「本当の実家だと思って過ごせばいい」と言われてきました。それに感謝しているからこそ、夫の両親に介護が必要になった今、「ほってはおけない」と思ってしまったと思います。

でもどうだろう・・。結局は私、嫁なんだよな、と思います。「車出して」とか「あれ買ってきて」とか、私があてにされるのは雑用ばかり。「こうしたら」「ああしたら」というアドバイスは、息子（私の夫）の言うことは聞いても、嫁の私の言うことは聞かない。

介護バーンアウトから回復したい

私は、たった10ヵ月でバーンアウトしてしまった自分を、許してあげようと思います。「ベストは尽くした」と自分を評価し、ゆっくり休もうと思います。「あんなにお世話になったのにな・・」と義理立てして、「だから恩返しに力になってあげなくちゃいけない」だなんて自分を追い込んでしまう思考回路を、なんとか断ち切ってみようと思います。

この10ヵ月間、義母から言われたことやされたことを客観的に振り返ってみると、自分が粗末に扱われていたような気がしてきました。そう思うなら、すっと身を引き、距離を置くのがいい。自分の身は自分で守らなくちゃ。

幸運なことに、両親は、いいケアマネージャーさんに恵まれています。夫とも話をしました。夫も完全に「母親疲れ」です。介護生活も軌道に乗ったし、何か言ってきたら「ケアマネさんに相談してみて」って、今後は介護のプロに任せることにしよう・・と決めました。

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