[親の介護、無理]父は腰椎圧迫骨折だった (2)

[親の介護、無理]父は腰椎圧迫骨折だった (2)

本当の介護生活に突入

連日の母のマシンガントークを聞き続け、疲れ切っている夫に代わり、私が方針を提案しました。ベットのレンタルには、介護保険が適用されます。実家の場合は2割負担。月々いくらになるのか、まだはっきりわかりませんが、必要なのだから借りるしかない。長期になるなら買う方が安いのではないか、といった話を夫と以前したことがあるのですが、ここはあえて「借りちゃおう」と言いました。 ...

ベットを借りれば、その業者に父は亡くなるまでお世話になることでしょう。そちらの業者さん的にも、ベットをレンタルさせることで、言葉は悪いけど囲い込みというメリットもあるのでしょう。しかしこれで、両親は「お得意様」になります。ケアマネさん、デイサービス、ベットなどの福祉機器・・ひとつの業者のお世話になることにより、今後は、介護関係、すべてそこに相談して何とかしてもらえばいいことになります。しかも、介護保険を使ってのことなので、バカみたいに高額な請求をされることもないはずです。

「これをチャンスととらえよう」と疲れきって放心状態の夫に言いました。「今後は、ケアマネさんにやってもらおう。ある程度その業者の言いなりにことを進めていく代わりに、すべておまかせしちゃえばいい。私たちは遠方に住んでて、実際、介護職の人たちにやってもらうしかないんだもの。ぜーんぶおかませ、後は知らない!と思って、私たちは肩の荷を下ろそう」と言いました。

夫も同意しました。

本当の介護生活に突入

ある意味、ほっとしている私たちがいました。言動がちょっとおかしい・・みたいな微妙な介護状態は、家族でなんとかしないといけないことが多く、介護保険サービスもなかなか利用できない。「デイサービス行って、認知症予防しましょう」くらい。今までの6ヵ月は、まさしくそんな状態で、父には母を不安にさせるようなおかしな言動がみられても、体は比較的元気で、デイサービスに通うくらいしか介護保険サービスを利用する機会もありませんでした。それ以外の家庭内で起きている様々な問題については、家族で対応するしかありませんでした。

でも、今回の父の「第一腰椎圧迫骨折」。これは完全に「介護」です。体が不自由になった場合のケアは、介護保険メニューにはたくさんあります。必要なら、訪問介護だって始まることでしょう。

今後はケアマネにまかせることにする

腰椎骨折でもコルセットをすれば歩けるのだそうです。デイサービスには行けるの? 入浴介助は受けられるの? 在宅介護とかになるの? 疑問はいろいろあるけれど、それはすべてケアマネさんにお任せすればいい。もう考えなくていいんだな、と思ったら、なんだか「終わったな・・」などとホッとしている自分がいます。

これからは、困っていることは、私たちではなく、お義母さんからケアマネさんに直接言ってもらえばいい。父の介護状態が変わるたびに、介護プランをケアマネさんに作ってもらえばいい・・。次へ続く


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